次は「甘み」について・・・、と言ってから、大分間が空いてしまった。
どのレベルの甘さを、子供たちに提供するっかて話でしたよね。
『美味しんぼ』の何巻か忘れましたけど、海原雄山がお菓子の甘さの上限は
干し柿の甘みである、と。
お菓子にそれ以上の「甘み」を、加えてはいけない。みたいな台詞が
あったように、記憶しています。
「なるほど、至言やなー。」と思い、まず子供たちには、自然の甘みを、
覚えてもらおうと、思いました。
特に白砂糖については、言いたい事が山ほどあるのですが、
それはまた、別の機会に・・・・。
たまにキャンプなど行っての食事、そのデザートは「ただ焚き火に掘り込んで
蒸し焼きにしただけのサツマイモ!」です。
これがまた、本当に「甘く」て美味しい!
子供たちも口を揃えて「美味しい。美味しい。甘くて美味しい!」と。
まずこの「甘さ」を、うちの家庭の「甘みの上限」にしています。
要するに子供たちには、砂糖の甘さではなく、果物や野菜の自然な甘さを
舌でそして身体で、覚えてほしかったのです。
その為の環境づくりです。「お菓子が日常的に備蓄されてない家。」
手に届く所にお菓子があると、お互いに「ま、ええかー。」みたいな
感じで、ついつい食べてしまいますもんね。
刺激的な砂糖味を、なるべく遠ざけて育ててきた結果、子供たちは
「甘み」に対して割と敏感だな、と思うようなエピソードが多々あります。
たとえば誕生日、ケーキ屋さんに行って、
「誕生日やから、好きなのを選んでいいよ。」
と言って選んだケーキ。下の息子が、結構高めのやつを選んだりしやがるので、
こちらも顔を引きつらせながら「これでいい?」と。
そしたら満面の笑顔で「うん!これがいい。」とヌカしやがるので、
心の中で(ボッケェー。数字も読まれへんくせに、エエ勘しやがって)
と思いながら、泣く泣くお買い上げ。
そして食後のデザートタイムで、皆で購入したケーキを頂くのです。
「ケーキ久々やなー。美味しいなー。」とか言いながら頂いていると、
下の息子が「ねー、とうちゃん、とうちゃん。一口食べる?」
と、言ってくるので、「誕生日やねんから、自分で全部食べていいんやで。」
と言うと、ちょっと困った顔をしてるので「もしかして、食べられへんの?」
と聞くと、「うん、ちょっと甘すぎる。」と一言。
(え~~!!高いの選んどいて、食べられへんとは何事やねん!!!)…絶句!
そのケーキを食べてみると、そこまで甘いとは感じられない程度の甘さ。
これを甘いと言って食べれないのであれば、結構食べれるケーキ
限られてくるぞ。と思ったエピソードがあります。
ちなみに上の息子は、生クリームがとっても苦手です。
理由は、『アブラっこ過ぎて気持ち悪くなる。』からだそうです。(マジかよ・・・)
今は二人とも小学生で、学校の給食も同じ物を食べてるので、
(学校給食については、言いたいことが山ほどありますが、また別の機会に)
たまにどんなものが出たのか、聞いてみたりします。
その時に出たデザートについて二人して、
「あれはちょっと甘すぎて、食べるのきつかったよなー。。」と上の息子。
「甘すぎて無理!食べれない!」と下の息子。
このように、本来子供と言うのは、そんなに過剰な「甘さ」は
好きではないんじゃないかと、思うんです。
白砂糖の「きつい甘み」を定期的に与えてしまえば、やはりその「甘み」に
慣れてくるのだと思います。
その「甘み」に慣れてしまった為に、自然の「甘み」が物足りなくなるという事が、
とても恐ろしい。
なので甘さの上限が「白砂糖」であっては、いけないと考えています。
家庭での日常的な「おやつ」は、穀物類のでんぷんなど自然の「甘み」を中心に与えて、
正しい味覚を育てたうえで、「ハレ」の日には特別に、プロが作るデザートを
楽しむ、というのがいいんじゃないかと、思います。
ま、高いデザート買わされたうえに、食べれないなんて残念な結果が
待ってるかも、しれないですけど・・・・。