ラーメン屋のブログなのに、『ラーメン』の話題が出てこない!
と、お怒りの皆様に(誰も期待してないか。)今回はラーメンについて
熱く?語ってみたいと思います。
豊橋のお店を一旦閉めて、長久手で再オープンする時に
屋号をどうするかで、内々で議論がありました。
『まんまる堂』という屋号は、全く変えるつもりはなかったのですが、
冠の『自家製らーめん』も豊橋時代から使っているのですが、
これは何か別の冠に変えてやろうと、思ってました。
まず最初に、『らーめん』を名乗るかどうかの議論からです。
『らーめん』を名乗らない選択もあるな、と。
たとえば、『麺とスープの店 まんまる堂』とかにして『らーめん』を
名乗らずに、『ラーメン』屋であることを放棄する選択もあるなと、考えもしました。
結局、「ただでさえ分かりにくい事をやってるのに、さらに分かりにくくなる。」
という反対意見にワタクシが屈した形で、やめになりました。
まあ確かに、お客さんからしたらこの店、何屋?となるでしょうね。
ただでさえ、『濃厚』とか『ガッツリ』とか『ジャンク』とか言われる
『ラーメン』が主流を占めるなか、頼まれもしないのに『無添加』なんてね。
『らーめん』の文字を見て、上記のようなものを期待して入ったはいいけど、
食べれば「なんや、へなちょこかい!」とガッカリさせるのも、申し訳ないな、
という気持ちから、『らーめん』を名乗らないでおこう、と考えたのです。
たぶん、ガッカリされたお客さんはオープン当初(現在もいらっしゃるでしょうけど)
多かったんじゃないかと思います。、
何故ならオープン当初と、口コミ等で店の趣旨を理解してやって来られる
現在とでは、お客さん層がかなり違ってきてるからです。
「けっ!ラーメンを名乗ってるくせに、このへなちょこ具合は許せんな。」
と感じたお客さんには、本当に申し訳ない!と心から思います。
ただ『ラーメン』の良い所は、このジャンルのもつ多様性を基本的に容認する、
という懐の深さなんですね。要するに、何でもあり!
店主が、「これはラーメンである。」と言い切れば、誰がなんと言おうと
『ラーメン』なんだ。文句あるか!と、ワタクシが言ってるのではなくて、
ラーメン発見伝に描かれていました。
ラーメン発見伝は業界のバイブルなので、この考えがラーメン業界の
定説になったらしいです。(嘘です。)
化学物質と塩分と脂の塊の、【嗜好品】としての『ラーメン』。
天然の素材と無添加調味料の、【食事】としての『らーめん』。
前者が大砲なら、後者は竹やり。
まあ、勝負にはなりませんが、竹やりには竹やりの戦い方があります。
今回もまた、『らーめん』を名乗ってしまったからには、『ラーメン』からは
逃げれないな、と言う気持ちは持ってます。
化学物質にたよってないから、所詮はこんな程度のお味です。なんて
逃げ口上を言うつもりは毛頭ございません。
まぁ、本当の事を言えば、同じ土壌で戦ってるとは考えてないですけど。
それでも『らーめん』と名乗ったからには、その『ラーメン』がもつ美味しさからは、
逃げてはいけない!と肝に銘じております。
濃厚魚介や二郎系には負けへんぞー!(すでに大敗してますが、心意気だけ。)
次回も、引き続き『らーめん』のお話を、熱く?語っていきたいと思っています。