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食材偽装問題より、問題な食品事情⑤

カテゴリ : 食材偽装問題より、問題な食品事情

消費者として「食材偽装」は、決して許してはいけない問題だけども、

「食材偽装」みたいな問題は、何処にでも潜んでいるので、「表示」を

無条件に信用してはいけない・・・諦めましょう、と言う話でした。

 

 

大いなる矛盾なんですけれど、これが現状です。決してこの問題は

未来永劫、無くなることはありません。

だから、信用しなければいいんです。期待しなければいいんです。

 

 

例えば、立派なホテルに食事に行くとするじゃないですか。

建物は立派だし、従業員もしっかり教育されて(るはず)、対応も気持ちが

いいし、調度品にもお金が掛かっていて・・・非日常の空間ですよね。

 


レストランに入れば、豪華な内装に素晴らしい料理の数々・・・。

ちょっとワインなんか飲みながら、至福のひと時。

 


そんな時に、「あ、このソースはデミグラス缶つかっているな」とか、

「このデザートのケーキ、本体は冷凍だな。デコレーションは立派だけど・・・」

とか、考えながら食事しても、楽しくないでしょ?

それはそれ・・・このひと時、非日常の世界を演出した空間で食事をしていて、

そんな野暮な事考えても仕方ないですよね。

 


だからこそ、半分は諦めましょう!

その雰囲気もコミコミです。料理の本当の意味での「質」だけを求めては

いけません。その豪華な雰囲気もコミコミで気楽に楽しめばいいんです。

 


まさかファミレスなど、安い値段で食べられる所に行ってまさか「質」など

求めないですよね?

たとえば「国産牛使用のハンバーグステーキ」なんてメニューごがあります。

この「国産牛」のくだり、信用しています?国産牛を100%使っているって。

 


だいたいハンバーグを国産牛使用とメニューで謳うためには、全体の

80%が国産牛であれば、問題が無いわけです。

その他20%は外国産でもOKなんです・・・知ってました?

 


これだけでも「?」が付く所、いったい誰が「よし、80%は使用してるな。

問題なし!」って、判断するのですか?国の役人が抜き打ちでやって来て、

調べるんですか?・・・結局、その店の良心に任せているのと、同じですよね。

「原価を下げるために国産を20%にしてやれ。」と、勝手に変えられても

我々には判断付かないですよ。

 

 

ワタシだったら「国産牛使用のハンバーグステーキ」なんて書いてても、半分

しか信用しないです。だから頼まない。まだオーストラリア産100%と

書いてる方が、安心できますね・・・エサの抗生物質や肉骨粉を考えても。

 

 

というより、ミンチ物は基本的に全く信用してないので、頼まないです。

ある知り合いのコックさんから聞いた話ですが・・・。

「ハンバーグとか頼まない方がいいよ。腐りかけの肉など、平気で使ってるよ。

ミンチにしてしまえば、皆同じだって習ったもの・・・怖いよ、ハンバーグは。」

と、言われた事がありました。くず肉、腐りかけの肉はミンチにして使いきり

ましょう・・・業界の常識らしいですよ・・・怖いですね。

 

 

それに加えて添加物も、使いたい放題ですしね。

週末は家族で「○ク○ナ○ド」なんて、危険な事やってませんか?

たぶん、想像をはるかに超えたレベルの恐怖が、待ち受けているはずです。

ミンチ物は、よほど信用できる所以外で食べるのは、避けるのが懸命です。

 

 

さて、ワタシの見聞きしてきた裏事情で、今問題になっている「食材偽装」

と、それと同様の「偽装」について書いてきました。

何度も言っていますが、そんなひどい所ばかりではないですよ。

でも、まともに「偽装」もなくやってる所が少ないのも事実です。

 


「騙される奴が悪い」という業界です。

でもそれが大きな経済を支えているおおきな柱のうちの一つである事は、

無視できない現実です。

それを踏まえて、我々消費者は賢明であるべきでしょう。

嫌な言い方ですが、知ってる者だけが助かるのです。

 

 

これも繰り返し言っていますが・・・。

情報は手に入ります・・・この日本国では。

「騙される奴が悪い」・・・なんて言わせないようにしましょう。

「お前らの魂胆など、まるっとお見通しだ!」と言える、賢い消費者に

なってやろうじゃあーりませんか。

 


そのお役に少しでも立てるように、日々精進していきます。

これからも、まんまる堂をご贔屓に~・・・なんてね。


 

2013-12-02 23:43:11

食材偽装問題より、問題な食品事情④

カテゴリ : 食材偽装問題より、問題な食品事情

さて、ワタシが見て体験してきたホテル事情を書きました。

前にもお断りはしておきましたが、こんな所ばかりではないでしょう。

ちゃんとやっている所もあるに違いありません。。

実際、そのような所でも働いた経験もあります。

でも、少数であると言わざるを得ないでしょう。

 

 

もちろんホテルだけで無く、外食産業も然り、百貨店も然り、スーパーも然り。

大きな利益を生まないと経営していけない所は、同じ病を持ってるのです。

苦しい経営の中で利益を上げるため、原価率を下げろ、人件費を削れと

言われれば、おのずと調理する人数が減り、出来合いの物を使わざるを得ず、

仕入れる食材も、国産から外国産に切り替えざるを得ず・・・。

 

 


そしてどんどん食の安全だとか、食材の表示だとか、社内の会議で

取り上げられない問題の事は、考えなくなり、気が付けば・・・「食材偽装」なる

新たな問題が勃発して、そしてそれが会議で取り上げられるから、改めて

食材をチェックして「資料」を作り、またそれが会議にかけられて・・・。

 

 

ようするに偉い人たちは、「会議」の為に仕事をしているのです。

その会議で日常的に「お客さんの事を、第一に考えよう」なんて事を言って、

色んな不正を無くそうと上が言ってるなら、こんな問題は起きないのです。

「利益を出せ。何でもいいから目標の数値まで原価を下げろ!」なんて言って

るから、このような問題が起きるのです。

 

 

「偉そうに何を言ってやがる!会社を経営もした事ないくせに!」

と、言われれば「ハイ、その通りです。」と、言わざるを得ません。

実際、ホテルマンたちはサービス残業など当たり前、「ボーナスなんて

出ないよ」と言った声も現場でよく聞いてます。

 

 

利益をたくさん出している所もあるのでしょうが、そうでない所も

多いと思います。そうでない所は、ギリギリでやってるので経営は大変です。

だからこのような問題は、決してなくならないのです。

 

 

今回問題になった事で「食材偽装」に関しては、話題に上っている今と、

その後少しの期間は改善はされるでしょう。

でもほとぼりが冷めれば同じような事は起きるだろうし、「食材偽装」以外の

不正は(不正だと思っていないでしょうが)決してなくならないでしょう。

 

 

「会社を潰さず、多くの社員を食べさせていくのがどれだけ大変なのか

分かってない奴が、無責任な事を言うな!」と言われれば、返す言葉はありません。

たしかにそれは、あくまでも想像ですが、とてもとても難しい事でしょう。

「良心だと?そんなもので飯が食えるか!」・・・てね?

 

 

だから・・・と言いましょうか、早い話、最初っから信用しなければいいんです。

少なくともワタシはそうです。大企業が経営している食べ物関連の商品は

滅多に買わないし食べないです・・・だって、信用してないですから。

大企業に、人の良心だとか、真心などが存在すると考えてるほうが、

よほどオメデタイ。

 

 

大きな経済が動いて、今の我々の便利で豊かな生活があるのでしょう。

その影に、これらの問題が隠れているのは、道理です。

すべてが上手くいくなんて都合のいい話、無いですよね。

 

 

だから、最初から信用しなければいいんです。

「食材偽装」など、あって当たり前。レトルト食品なんて使っていて当たり前。

インスタントのダシなんて、使って手当たり前。中国野菜使って手当たり前

・・・なんです。そんな事をいちいち気にしていたら、外で何も食べれなくなります。

大きな経済、便利な世の中で、そこまでの良心を大企業に求めるのは酷です。

大きな経済の恩恵は、我々みんな大いに受けているわけですから・・・。

 

 

もちろん「食材偽装」などと言う、ウソは決して許してはなりません!

その情報を信用して、我々消費者は商品を選び、お金を払うわけですから。

でもでもでもでも・・・・・疑わずに、ただ信用はしてはダメです。

矛盾してるようですが・・・だって、世の中、そんなもんでしょ?

 

 

期待しなければ、腹も立ちません。

「どーせ、そんなもんだろ。」と、思っておけば間違いないです。

ムテン何たらと言うお店にも行った事ありますが、どこがムテンじゃい!

と、突っ込みどころ満載でした。

食品のキャリーオーバーを巧みに利用して、とてもムテンなんて名乗れる

レベルではないのに・・・残念でした。

 

 

でも、期待もしていなかったので「ま、やはりこんなもんか~。」とガッカリ

しましたが、腹を立てる程の事はないのです・・・期待していないから。

でも店内には人が溢れ、何組も待ってるお客さんがいる・・・・。

「皆、ムテンなんて信用してるんだろうかな?」

とも思いましたが・・・企業側からすれば、法を犯している訳ではないので、

良心のかけらも痛んでないでしょう・・・仕方ないですね。

 

 


まだ、続きます。

 

2013-11-26 23:40:20

食材偽装問題より、問題な食品事情③

カテゴリ : 食材偽装問題より、問題な食品事情

「従業員は見た!」じゃないですが、「食材偽装」問題の背景は、

大体こんな感じである・・・という事は、お分かりいただけたでしょうか。

 


これも今言われてる事ですが、「会社の内部ばかり気にしてる。お客の事は

全然考えてない」とも、言われていますね。

はい、正解です。皆さん自分達の保身に精一杯です。

何が悲しくて、お客の事など考えなくてはならないのか!

自分達が正気を保つのに精一杯なんだよ!・・・という事です。

 

 

もちろん、そんな残念な所ばかりじゃないでしょうが、ワタシが見てきた

現場はそのような所、そのような人(そのようになってしまった人)が

多かったのは事実です。

 


お客さんの事を真剣に考えて、行動なり発言なりしてみなさい。

一発で浮きますよ・・・職場で。

「原価率を下げるために、食材を偽って表示なんかすれば、お客さんに対する

裏切り行為だ!そんな不正は、止めましょう。」

なんて正論、うっかり口を滑らして言って御覧なさい。

もちろん出世など出来ないし、派閥にも入れない。

一匹狼になってしまい、人事で飛ばされ、日の目を見れなくなる。

 

 

そのようになってしまえば、家族も守れなくなってしまう。

長いものには巻かれろ!と・・・自分の考えなど持つな!・・・と。

その結果、ただ無難に仕事をただこなすだけの社員が作られていく。

何も考えない、何も逆らわない、ただただ時を無為に積み重ねていくだけ。

そのような資質が無いと、この業界では生き残っていけません。

 

 

だから、上層部以外はとても入れ替わりの激しい職場です。

毎年多くの従業員が職場を去り、また多くの従業員が入ってきます。

そしてその中で出世するのは、精神的に強靭でなければ難しいでしょう。

 

 

言い過ぎかもしれませんが、ワタシから見ると、仕事など出来なくても

いいんです。必要なのは出世する才能と、簡単に壊れない逞しい精神。

上層部には自分の考えなど主張しない、二枚舌。

これさえあれば、生き残っていけます。一種の特殊技能ですね。

 

 

さて、このような上層部が仕切っているような職場に、良心なんてあると

お思いですか?コストを下げるために「食材を偽装」するなんて、悪いことに

入らないのです・・・バレて問題になったのが、問題なだけです。

 

 

だから、ワタシなどは現場を知っているのでで、ホテルで食事しようなんて

無謀な事考えた事もないです・・・過去一度足りとも。

招かれたりするケース以外で、自腹を切って自主的にホテルで食事した

事もないです・・・だって、信用してないですから。

 


もちろん、まともな所も沢山あるのでしょう・・・ワタシは数回しか経験が

ないですが・・・あ!でもバブル時代はそんなことなかったなー。

料理人たちも希望に溢れ、より高い技術を、と。そしてその先に海外を

目指して・・・なんて、夢を持った料理人達も多く居たな~。

皆、今この冬の時代に、どうやっているんだろうかなー。

まだ、あの頃の情熱をもって、仕事していらっしゃっるのだろうか?

 


おっと、話が逸れました。

少しワタシが経験してきた、ホテルでの残念なお話を少々。

 


 バイキング、料理の差し替え、焼きそば・・・「焼きそばお願いしまーす。」

 と、ウエイターであるワタシ。「ハーイ(自分で返事)」・・・ウォーマーから

 パックに入ってる焼きそばを、自分でハサミで切り、盛り付けをし、

 青海苔と紅生姜(これもパックから)を振りかけて、お客さんに出す。

 


 婚礼で出す料理の寿司・・・外注した寿司を皿に盛り付けて、正々堂々と

 御目出度い席の一品の料理として、お客さんに出す。

 

 よく朝食のバイキングなどで出てる和食のお惣菜・・・ほとんどレトルトパック。

 そのまま皿に盛り付けたり、木の芽を散らしたり・・・。

 「あー同じ料理、ヨソでも見たことあるな~」と、何処に言っても代わり映えなし。

 

 バイキングなどで出ているケーキ類・・・これもほとんどが冷凍食品。

 解凍してそのまま出したり、生クリームなどでデコレーションしたり・・・。

 「あー同じケーキ、見たことあるな~」と、何処に言っても代わり映えなし。

 


書き出したらキリが無いですね。

「食材偽装」ではありませんが、根本に潜んでいる病巣は同じです。

たまたま「食材偽装」が問題になりましたが、出来合いの物を、その店舗の

商品であるかのように偽っている、という罪では同じではないでしょうか。

 

 

前に、「それ以前の問題である、と。食材偽装など氷山の一角である。」と、

書きました。

ご理解いただけたでしょうか?それ以前の問題なんです。

そしてこの問題は、苦しいホテル経営が続く昨今では、けして改善されない

問題でもあるのです。

 

次回に続きます。

 

 

2013-11-18 21:52:46

食材偽装問題より、問題な食品事情②

カテゴリ : 食材偽装問題より、問題な食品事情

前回の投稿から一週間たちますが、まだまだ出てきてますね、食材偽装。

ホテルだけでなく、百貨店や大手レストランなど、とどまる所を知りませんね。

 


たぶん食べ物を扱ってる職場で働いてる人(働いていた人)、ほとんど

すべての人が、「どこでもやってるでしょ、こんな事」と、思ってるはずです。

実際、元従業員とか現従業員とか、匿名でコメント出していますよね。

「うちでも慣例的にやってるし、たぶんどこでも同じ事をやってる」、と。

 

 

もちろんこんな不祥事、許される事ではないのですが、何故こんな事が

当たり前になっているのでしょうか?

そしてそれを、誰も正そうとはしなかったのでしょうか?

 

 

特にホテルに関してですが、ワタシの知っている限り、経営的には、

かなり厳しい状況の所が、多いのではないでしょうか。

宿泊中心ののビジネスホテルなんかは、黒字の所が多いでしょうが、

宴会場やレストランを持っているシティホテルや、コミュニティホテルなどは、

運営に膨大な人件費を抱えるために、利益を上げるのは困難だと

言わざるを得ません。

 

 

黒字で笑いが止まらん!なんてホテル・・・バブル期にはあったでしょうが、

今はホント冬の時代・・・経営はかなり厳しいはずです。

 


そしてお約束通り行われるのがこのような事です。


 遊休資産の売却や人件費の削減等により、固定費を削減する。

 価格の引き上げや原価率の引き下げにより、変動比率を下げる。

 稼働率を引き上げたり、客単価を引き上げることで売上高を増やす。

 


遊休資産の売却なんて、この間「半沢直樹」でもやってましたね。

しかし食材偽装に特に関わってくるのが、まさしくこの二つの問題。

「原価率の引き下げ」と「人件費の削減」です。

 


たぶん会議なんかで、こんな事言われるんです。


「少し仕入れのコストが掛かりすぎてるんじゃないのか?もう少し下げろ!」

「え!これ以上は無理です。料理のクオリティーを保てません。」

「そういうのを、何も努力をしていないと言うんだ!すべての食材の仕入れを

もう一度見直せ!」

「安い食材に変えることは可能ですが、ホテルとしての食事のクオリティー

は、保障できなくなりますが、それでもよろしいですか?」

「何をつべこべ言っている?当然だがホテルとしての食事のクオリティーを

保ちつつ、コストを下げろと言っているんだ。あと2%落とせ。これは命令だ。」

 

みたいな会話があるのでしょう・・・会議では・・・半分聞いた話ですが。

 


最初はいい物を提供しようと、やる気のあった料理人が、日が進むにつれて

どんどんやる気を失っていく様を、幾人となく見てきました。

曇った顔で、「こんなもの・・・やってられるか・・・」みたいな事を、呟いている

料理人を何人も見てきました。

 


料理を極めようと意気揚々とこの業界に入ってきたのに、レトルトの食材を

並べたり、出来合いのソースを温めたりでは、やる気もなくなってきますよね。

 


その延長線にある問題が、「食材偽装」問題です。

徹底した「原価率の引き下げ」を行った結果、こうなっていくのです。

『力石 徹』ばりの身体にコストカットした結果の副産物が、「食材偽装」なのです。

 

 

だからマスコミの会見でも、料理長たちは皆あまり悪ぶれて居ないでしょ?

心の中で、「ほら見たことか!俺達が悪いんじゃないもんね。悪いのは上層部。

俺達は言われた通りにやっただけ。料理の本質も分かってない奴らが、勝手に

決めた事だ。文句は上に言ってくれ!」と、思ってるのかな?(あくまでも想像です)

 

 

「食材偽装」が問題になった事が問題なのであって、「食材偽装」を行ってきた

事実を反省しているなんて事は、ないと思います。

だって間接的にですが、「業務命令」なのですから・・・いや、直接そう言われた

人も、結構いるのでしょうね・・・。

所詮は他人事です。自分はやりたくなかったけど、上からの命令だから・・・・

しょうがないね・・・って話です。

 


これが今、巷を賑やかしてる「食材偽装」事件の背景です。

この問題はホテルだけでなく、食料品を扱っているすべての業種に

当てはまるのではないでしょうか?


・・・次回に続きます。

 

 

2013-11-12 00:22:24

食材偽装問題より、問題な食品事情①

カテゴリ : 食材偽装問題より、問題な食品事情

さて、巷で食材表示偽装問題が、毎日のように報道されています。

「ホテルなのにそんな事やってるの?」と、ビックリされたと思います。

 


ちなみに不肖ワタクシめは、お店をやる前は「ホテルマン」でした。

だから、この問題が連日のように報じられている事に「?」でした。

何故なら、「エ!もしかして、ホテルで働いてる人間にとっては極々常識

なことだけど、皆知らなかったのか~。」と、逆にこのような騒ぎに

なっている事に、驚いてしまいました。

 

 

ワタシは、食材偽装が行われているという認識はなかったです。

少し語弊のある言い方をさせて頂くと、それ以前の問題です。

ホテルでその金額に見合ったものが、もし食べれるともし思っているのなら、

それはとても困難な事だと言わざるをえません。

 

 

ワタシはシティーホテルと呼ばれている所も、リゾートホテルと呼ばれ

ている所も、一流と言われている所も、三流と言われている所でも

働いてきた経験があります。

約20年以上も前、まだホテル業界が華やかだった頃も、それから

ホテル業界に冬の時代がやってきても、その現場で働いていました。

たぶん、都合20箇所くらいのホテルを見てきたことになります。

 

 

調理の仕事ではありませんでした。サービスです・・・ウエイターですね。

レストランや宴会場などの、料理を扱う部署で働いてきました。

だからこそ、少し語弊のある言い方をさせて頂きますと、そのような不正は

大なり小なり、当然行われているでしょうよ・・・という感想です。

 

 

もちろん、そのような不正をやってない良心的なホテルもあるんでしょう。

でも、リッツ・カールトンですよ!東急ホテルズですよ!

その他にもどんどん沸いて出てきていますが、例えリークされなくても

このような不正は、割と当たり前に良心の仮借なく行われていると

思った方が、間違いないでしょう。

 

 

食材偽装については、色々な所で取り上げられています。

もう少し違った視点から・・・先ほども書きました。

それ以前の問題である、と。食材偽装など氷山の一角である、と。

 


皆さん、だいたいホテルで食事して、どれだけそのホテル内で作られた

食品を食べられると、お思いですか。

ほとんどすべて、そのホテルの厨房内で作られているとお思いですか?

 

 

たとえばそのホテルのメインダイニングや、テナントではいってる一流所

のレストランなら、かなりの割合で作られている可能性はありますが、

その他レストランであれ、宴会であれ、大なり小なり食品卸業者から

仕入れた加工品を使ってます。

 


だいたいサラダに掛かっているドレッシングなんて、自家製だとお思いですか?

どこでもだいたい同じでしょう、昨今・・・フレンチ・サウザン・イタリアン・中華・・・。

ファミレスもカフェもホテルも・・・メーカーは多少違えども、テイストは同じでしょう。

 

 

まだそれでも、料理人がかけてくれる所はまだましです。

酷い所は、我々サービス員がかけたりしますよ。

特に、バイキングスタイルなどのサラダコーナーにあるドレッシングは、

そのメーカーの容器を渡されて、我々サービス員がドレッシングのポットに

入れているホテルなど、ざらにあります。

 


洋食ならソース系ですね・・・デミグラスソース缶、ホワイトソース缶などなど。

多少はそれに手を加えて出すのでしょうが、そんなものです。

コンソメ、ブイヨン・・・どこも代わり映えがしない・・・缶の色、、形状、箱の形、

色、文字の色まで憶えていますよ。大体どこも同じメーカー。

 

 

和食なら出汁命ですよね・・・液状の鰹だしの元、ほ○だし、○の素、ハ○ミー

などなど・・・板場で親方に若い衆が、出汁の味見をしてもらって、「ん」と言って

許可を貰っている姿を良く見かけました。

それを見ていつも「半分インスタントなのに、味見って・・・あ!その按配も

その店の味なのか~」と、感心していました。

 


偽物の醤油に、みりん風調味料、ほ○だし入り味噌に、出来合いの漬物。

こんなものを使って、こんな料金取る?と、本気で呆れていました。

 


言い出したらキリが無いのですが、もちろんこんな所ばかりじゃないですよ!

立派な厨房もたくさんは見てきましたし、尊敬に値する料理人も沢山いました。

でも、やはりこのような「それ以前」な所の方が、圧倒的に多いというのが、

ワタシの見てきたホテルの実情です。

 

では、なぜこのような事態になってしまうのでしょうか?

続きは、次回に。

 

2013-11-06 01:03:27