愛知県長久手市 まんまる堂では無添加食材のみ使用! お子様連れでも、妊婦さんでも安心してお食事して頂けます

RSS

化学調味料・・・アリ?ナシ?③

カテゴリ : 化学調味料・・・アリ?ナシ?

最後の最後の味決めの精度が、難しいというお話です。

 

 

どんな料理でもそうですが、やはり味を決める、要するに塩梅ですね。

それが一番難しいのではないでしょうか。

塩味をピタっと決めるのは、本当に難しい。

その為に料理人は、日々の精進し、己の技術を磨くんだと思うんですよ。

 

 

『美味しんぼ』にも、お湯に塩だけで、お吸い物を作る話がありました。

お湯の量を見て、計量スプーンなど使わずに、指先の感覚だけで、

塩味をピタっと決める。これぞプロですね。

 

 

そしてこの化学調味料(酵母エキスや、たんぱく加水分解物も含む)って奴は、

この微妙な塩加減の絶妙なポイントを、曖昧にボンヤリさしてしまうんです。

だから、適当に味付けしても、なんとなく味が決まってしまう(ように感じさせる)。

 

 

だからプロの日々の精進し、己の技術を磨き身に着けた、微妙な塩加減など

必要ないんです。これも別の意味で、さじ加減ですよね。

 

 

特に化学調味料(グルタミン酸ナトリュウム)は食塩のもつ塩味を緩和して、

いわゆる塩かどをとる『塩なれ効果』の作用が、特に大きいと言われています。

経験ありませんか?

そんなにしょっぱいと感じていないのに、やたらと喉が渇いて水を飲んでしまう事。

 

 


添加物の毒を中和する為に、勝手に身体が反応してる部分もあるでしょうが、

『塩なれ効果』のせいで想像以上に、塩分を摂取してるんですよね。

そして化学調味料自体、グルタミン酸ナトリュウムと言うぐらいですから、

ナトリュウム・・・塩分を含んでるんですよね・・・二重取りですよね。

だからやたらと喉が渇く・・・・・・・・・・。ドクケシドクケシ・・・・・・。

 

 

ややこしい事をあれやこれや書きましたが、要するに化学調味料があると

誰でもなんとなく、それっぽい味付けが出来ると言う事です。

そこにプロの技はいらない・・・・。

 

 

昔、水道の蛇口からラーメンスープが出てくる、摩訶不思議なお店で

働いていた時、メニューにチャーハン(焼き飯)があったんです。

その調理の説明の時、店長が「塩だけで味を決めるのは、とても難しい。

しょっぱくなってしまったら、それは取り返しがつかない。」

「だから塩はこれぐらいで(小さじ2分の一程度)、これは(化学調味料)

これぐらい(大さじ2杯程度)で、やっといてくれる。」

と言われました。懐かしいなー。店長、元気にしてるかなー?

 

 

もちろん、その通り作ってお店では出してましたよ。

でも不思議ですよねー。その当時それが身体に悪いとか考えた事も

無かったのに、自分の賄いで焼き飯を作る時は、入れなかったもんなー。

なんとなく気持ち悪かったのかなー・・・。

なんとなくインチキしてるような感じに、思えていたのかなー。

塩と醤油だけで味を決める事に、熱中してたなー。

それは今現在に生かされているので、無駄ではなかった。ヨカッタ、ヨカッタ。

 

 

無化調とか名乗ってる良心的お店で、塩っけの強めのお店が多いのも、

お客さんから物足りないと言われて、自分の思ってる調度いい塩梅よりも、

強めの塩味で出しまってるからだと思うんです。

 

 

実際、うちの店も豊橋時代の初期の頃は、気持ち強めに設定してた

時期もありました。

けど化学調味料たっぷりのラーメンが、本来含んでる塩分量を考えると

ちょっぴり塩味を濃いくした位では、とても太刀打ちできません。

 

 

それよりもまともな味覚のお客さんに、「しょっぱい」と思われた方が

不利益を被ると、経験則でそう感じます。

苦しいでしょうけど、皆さんもがんばってください!(誰に訴えてる?)

 

 

『塩なれ効果』の作用のせいで、今回の話のオチが曖昧に

なってしまいました。

今回のこのお話の〆は、なんとなく・・ボンヤリと・・・・・(苦笑)

 

2012-04-23 23:28:11

化学調味料・・・アリ?ナシ?②

カテゴリ : 化学調味料・・・アリ?ナシ?

今回は化学調味料(モドキも含む)を、使うor使わないの違いを

作り手の立場から、お伝えしたいと思います。

 

 

以前にも書きましたが昔、水道の蛇口からラーメンスープが出てくる、

摩訶不思議なお店で、働いていた事があります。

 

 

どのようにしてスープを作っていたかと言うと、寸胴(口径45cm)に

豚の頭一個と、モミジ(鶏の足)をチョピリ入れて炊きます。

それを沸騰させてしばらく焚き、軽く白濁したら出来上がり。

スープが少なくなってくると、水道水を足して補充。それをまた沸騰。

スープの味は、「限りなくお湯」に近い、まずい「お湯」。

 

 

そのスープは3日間、同じ骨を入れっぱなしで常温保存(夏場も)。

決して枯れる事の無い魔法のスープは、一回の手軽な仕込みで

3日間連続何杯でも、湧き出てきます。

 

 

もちろん、こんなもんでは、売り物になりまへん!

こんなしょーもないスープを、売り物に変えてしまう魔法の「業務用のタレ」。

通称「業ダレ」・・・・・。まあ、短くしなくてもいいのですが・・・。

 

 

そのお店は当時はやりの、「ライト豚骨」テイストがうりのお店。

なんとそのタレの色は「白色」・・・・。練乳みたいな「白色」。

その当時は疑問にも思わなかったのですが、「白色」になる調味料って・・・。

牛乳?豆乳?白練りゴマ?いやいや本当に練乳?・・・

 

 

無いんですって。そんな練乳色になる調味料なんて。

そんな不思議なものを見たら、疑問に思えよ!←過去の自分に言ってます。

でもそれをお湯もどきに入れると、アラ不思議!

なんと「豚骨ラーメン」になるでは、あーりませんか。真っ白「白濁」スープ。

そんな奇妙な出来事をみたら、疑問に思えよ!←過去の自分に言ってます。

 

 

そのタレは、どっかの「業ダレ」とどっかの「業ダレ」のブレンド。

店長に「よくかき混ぜてから、どんぶりに入れるように。」

と、念を押されてったっけ・・・。懐かしいなー。

店長、元気にしてるかなー?

ま、そのお店はもちろん潰れてしまいましたが・・・。

 

 

一昔前のお話なのです。

さすがに今のご時勢、ここまで酷い所は少数でしょうけど・・・。

 

 

このように適当に作っても「業ダレ」さえあれば、インスタントラーメンに「毛」が

生えたような、プロ仕様の「ラーメン」が簡単に出来てしまう。

つまり、自分の店のスープの濃度や、出来具合にさほど神経質にならなくても、

最後は、「コイツ」さえ入れてしまえば、完成。

 

 

「業ダレ」を使ってない所でも、化学調味料(モドキも含む)を使っていれば、

最後の最後の味決めの精度は、ボンヤリした感じでOKになってしまうんです。

本当はそこが一番難しいのですが・・・。

 


その話はまた次回です。

2012-04-16 23:03:15

化学調味料・・・アリ?ナシ?①

カテゴリ : 化学調味料・・・アリ?ナシ?

前回、無化調のラーメンというジャンルが、もはや成立しない

のではないかと。手品によっていくらでも粉飾できまっせ、

的な話を書かせて貰いました。

 

 

化学調味料(モドキも含む)を使ってるラーメンと、使ってないラーメン。

本来別物なのですが、ラーメンという土俵では同じなんです。

ワタクシ個人的には、化学調味料を使ってるラーメンと、使ってないラーメン

は、比較の対象にはならないと、考えます。

 

 

何故、比較の対象にはならないのでしょうか。

この違いを説明するのが、これまた難しい・・・・・。

・・・のですが、がんばって挑戦したいと思います。

 

 

たとえば、テニスを例すると・・・テニスには硬式と軟式の競技があります。

硬式テニスと軟式テニス、同じコートを使ってプレーします。

でもボールは違います。そりゃ硬式、軟式って言うぐらいですもの。

それに応じて、ラケットも違います。ラケットの持ち方、打ち方も違います。

ガットも違いますし、ネットの張り方も違う。

スコアの数え方も違えば、セット獲得の条件も違います。

 

 

でも違いこそあれ、『テニス』なんです。

同じコートを使い、同じルールもたくさん有ります。

でも戦えない。なんせボールが違うのですから・・・。

 

 

我々素人目には、硬式と軟式の選手が同じコートに2人で入って来たら、

たぶん見分けが付かないと思うんですよ。

同じようなウェアーを着て、同じようなラケットを持って・・・・。

でも戦えない。ボールもラケットも違うわけですから・・・。

 

 


要するに、違いこそあれ、同じようなウェアーを着た、『ラーメン』なんです。

化学調味料を使ってるラーメンと、使ってないラーメンは、

同じコートを使うけれども、ボールもラケットも違う、別の競技なんです。

だから別物として食べるのが正解で、それを同じ競技として比較する事は、

本来筋違いなんじゃないかなと、思います。

 

 

もし比較するとしたら両方『入れた』バージョンか、

『入れない』バージョンで、比較するなら話は分かりますけどね。

 

 

ああーやっぱり難しいなー。

なんか『物足りない』という批判に対して、必死で言い訳している様に、

勘違いされないかなー・・・。

そんなことないですよ。ほんとうに心の奥底から別物だと思っていますし。

 

 

だから、たまに化学調味料を使ってるラーメンを好きな人が、

その刺激的な旨みが好きな人が、うちのらーめんを同じ次元で批判

しているのを見ると、「いや、だから違うって。同じものじゃないから(失笑)。」

と、思ってしまうんですよね。

 

 

誤解されたくないのですが、悪く言われるのは、慣れていますし

別になんとも思わないです。

化学調味料入りの食品に、勝とうが負けようが、その手の批判に

心動かされることは、無いです。

いや~、面白い事を書いてるなー、と楽しむ事はあっても・・・。

 

 

昔から、化学調味料を使ってるラーメンと、使ってないラーメン

の違いを分かりやすく、説明出来ないものかと、その比喩を考えて、

考えて・・・。テニスに辿りついたのですが・・・。

 

 

参考になりましたか?

余計に分からなくなったわ!という批判は、甘んじて受けます。

内容が薄いわ!とお怒りの皆様・・・・。

なんせ、ほら、化学調味料使えないですから・・・。

(今回はこれがオチです。)

 

 

2012-04-10 01:09:40