そして、数年間休業ののち、長久手に移転しました。
新しい土地で、一から「無添加のラーメン」を売りに商売を始めるのです。
相当の覚悟は要りましたし、豊橋時代みたいになんとかやっていけるという
補償も無い中での、再チャレンジです。
もしかしたら、「無添加」なんか売りにして、商売として成立する確率は、
五分五分かそれよりも低いんだろうな・・・と思っていました。
しかし、仮に店が潰れたとしても悔いの残らないようにように、豊橋時代よりも
より一層、「安心安全で食事が出来るお店」にして行こうと、覚悟を決めました。
中途半端にどっちつかずのコンセプトでやったら、失敗した時に後悔するなと、
思ったからです。
まず、店内の禁煙化ですね。豊橋時代も最初は禁煙にしていたのですが、
やはり時代も時代でしたし、生き残っていくために灰皿を置きました。
最初は、お客さんにタバコを吸わせないんだったら、自らも・・・と、思いタバコを
止める程の、覚悟だったのですが・・・(でも結果として、タバコを買う経済的な
余裕もなくなったので、助かりました。)
今回は時代の後押しもあったので、すんなりと店内禁煙でいけました。
形はラーメン屋なので、オープン当初は「灰皿は?」とか「タバコも吸えないの?」
みたいな事を、言われる事もありましたが、今はほとんど無いですね。
ワタシも元喫煙者なので、タバコのすべてが悪いとは思いませんが、食事の席
では遠慮した方が好ましいという立場です。
だから、今回店内禁煙でやれてるのは、昔やりきれなかった夢の実現なので、
少しは前に進めたのかなーと、万感の思いです。
後、豊橋時代には手に入らなかった、安全なスープの素材が手に入るのが嬉しい。
「遺伝子組み換えと、抗生剤入りの飼料」を使っていない、豚骨と鶏が手に入る
のも、いいですね。少しでも安全な食事をの理念を支えてくれる、アイティムです。
愛農さんと、ゴーバルさんに感謝ですね。
なかなか無いと思いますよ・・・骨まで気を配っているお店は。
スープに使っている材料まで安心だと、気分がいいですね。
他にも、スープに使っている野菜はすべて無農薬の物だし、調味料は
「無添加」の物を使用。麺は有機栽培とはいきませんが、国産の小麦を使用。
水は、「ロックウオーター」を使って・・・言い出したらキリが無いですね。
まあ、ここまでやって受け入られずに潰れたら、それはワタシの能力と先見性が
足らなかったんだと・・・自らの才能不足だから諦めようと、覚悟してやりました。
まあ、でもなんとかギリギリですが5年間やってこれたので、ホッとしています。
限定麺も、最初の頃はつけ麺スタイルで提供してましたが、お客さんの要望も
あって、麺の量が主体のつけ麺スタイルから、季節の野菜をたくさん食べられる
メニューへ、変化していきました・・・これからも出来る限り路線で行こうと、
思っています。
という具合に、まんまる堂はラーメン屋として進化していくのではなく、安全な
食べ物が食べられるお店に、より進化していく道を選びました。
それが吉と出るか凶と出るかが分かるのは、まだ先の話なのかも分かりません。
しかしこの道でダメなら、潔く諦めようと、覚悟の選択でもあります。
このようにしてまんまる堂は、ちょっとツマミもあるラーメン屋さんから、
安全な食事ができるラーメン屋?に進む道を変化させていきました。
たぶんこのような道を進んでるラーメン屋は、全国的に見てもかなり稀だと
思います。だからこそあまり理解もされないだろうし、評価も低いのでしょう。
しかし、前人未到であろう?この道を選んだからには、なんとかギリギリでも
やり遂げる事に意味があるのだろうと信じて、これからも這うように進んで
行きたいと思っています。
豊橋時代、東京で行列の出来る、その当時超有名店であった無化調の
「豚骨醤油ラーメン」を食べた事がありました。
正直、「美味しいけど、この程度か・・・。味では全く負けてないな。」と、
感じたことを思い出しました。
現在、他所のラーメンはほとんど食べなくなりましたが、今まで食べたラーメン
と、まんまる堂のらーめんを勝手に比較させてもらうと、はっきり言って味で負けた
と思った事は、一度も無いですね・・・正直な所。(強気!)
ただ、負けているのは・・・・やはり売り上げ・・・これは常に負けております。
偉そうな事言っても、所詮はただの流行らないお店の戯言なのでした。チャンチャン!