いやいや・・・4月1日から消費税が上がってしまいました。
それに伴い、値段変更せざるを得ませんでした。
その中でチャーシューのトッピングはは3枚240円から、一枚100円に
変更してしまいました。
もともと、3枚240円なんて誰がこんな値段設定にしたんですかね?
(それは、ワタシです)
そもそも最初から、間違えてつけてしまった値段だったのです。
今回一枚100円にしましたが、これでも本当は原価無視の設定なので、
上司から怒られます・・・(ま、上司なんかいませんが・・・)
ま、チャーシューは高くなったので、本音で言えば「注文してくださるな。」
と言う事です。高いので、頼まないで下さい!・・・なんて、トッピングだ!
出れば出るほど原価率を押し上げる、悲しいメニューなんです・・・あしからず。
それに伴い、「とくせん」トッピングも、160円→200円に・・・これは、「わかめ」
の仕入れ値が、目茶苦茶上がったがった影響も重なっています。
本当、企業努力だけでは吸収しきれないほどの、値上がりです。
それを、ご理解して「ま、許したろ」というお客様だけ、ご利用ください。
それから、新しいトッピングも「わかめ」「にんにく」「野菜増量」など増えました。
「ぶっかけめし」も小サイズを追加しました。
詳しくは、「お品書き」で確認してください。
今回、消費税アップに伴い価格も変わるので、メニューも一新しました。
担当者、完徹の力作なのでお店で直接お確かめください。
そして新しいメニューも増えました。
今までは、裏メニューだったのですが、こんな物もそれなりに需要が
あるかもなー・・・と思い、晴れて今回正規メニューに加えました。
その名も「まるそば」・・・まあ、「まんまる堂の和風そば」を略して「まるそば」です。
動物系素材のダシは使わず、魚ダシと野菜のダシだけです。
それをゴマや塩麹ダレなどで、味の輪郭を整えています。
魚だしだけが主張しているタイプの味ではなく、野菜やその他の材料も
まんべんなく散りばめられているかんじで、バランスの一杯ってな感じです。
かなりあっさりしていますので、お気を付けください。
チャーシューの変わりにわかめなどにすれば、動物系ゼロにもできます。
辛口もプラス20円でやってますので、お試しください。
価格も変わって色々とご迷惑をおかけしますが、これからも「まんまる堂」を
見捨てないでやってください。お願いします。
最後にラーメンと油脂の関係で締めくくりたいと思います。
やはり、ラーメンには脂が不可欠です。
と、言うよりもこれはラーメンだと名乗れる定義として、「脂が入ってる事」
が最低条件だと考えます。
それほど、ラーメンと脂の関係は密接だと思います。
ちなみに、まんまる堂の脂の扱いですが・・・。
スープを作る時に、ゴーバルさんから送ってもらってる背脂も投入。
出来上がったスープを冷して、固まった脂の上澄みだけ取り分けます。
下のほうにある不純物を含んだ脂の部分は、捨てます・・・ここは不味い!
当然豚の脂だけでなく、愛農さんの鶏たちから出ている脂も含まれて
いるので、やや黄色がかったうすいカスタードクリームみたいな色です。
その上澄みの脂に、無農薬の玉ねぎを入れて低温で加熱します。
約小一時間ほど鍋にかけて、更にそれを濾した奴をアブラとして別取り。
アブラの入っていないスープに「少なめ、普通、多め」で入れて、提供しています。
なんか、「カメリアラード」が最高品質だと「ラーメン発見伝」に書いてましたが、
「NON GMOの肥料だけで作られたラードの上澄みだけを、無農薬の
玉ねぎで香り付けしたネギ脂」に勝てるのかな?フフフ・・・(笑)
と、言いたいですね・・・ま、「カメリアラード」を使った事無いので
比較しようが無いんですが・・・。
昔、豊橋時代の脂の基準で一時期、「アブラ無し」をやってた事が
ありました。
こちらとしては脂を入れないだけなので、簡単です。
でも、ヘルシーそうだと「アブラ無し」で注文するお客さんのほとんどが
「ん?」ってな顔をして、イマイチ美味しくないような顔をするんですね。
自分でも散々試しましたが、やはり完全に抜いちゃうと皆が想像している
ラーメンと言う食べ物では、なくなってしまうんですね。
もっと淡白な物・・・うどんとかに近い食べ物になってしまうんです。
個人的には、脂が無い方がダシの構成が分かりやすくなるので面白い
のですが、やはりこれは、いきなりではなかなか理解を得るのは難しい。
すこし脂無しに慣れないと、いきなりでは逆効果だな・・・という経験から
今のお店では「少なめ・普通・多め」で提供しています。
そう、豊橋時代は「なし・少なめ・こってり・どこってり」で、やってたなー。
懐かしいね。
今のお店の脂の量は、普通で約10ml位です。多めで30ml位、少なめで
5ml弱位です。
少なめでそ5ml弱ならナシでもいいじゃない、とお思いでしょうがたかだか
5ml弱でも最初に舌に感じる脂が、これはラーメンであると脳に訴えかけて
くれるんです。それ程にラーメンと脂とは密接な関係なんです。
お分かりいただけましたでしょうか?
これがワタシがラーメンだと名乗れる定義として、「脂が入ってる事」が
最低条件であるという証明です。
まあでも「ナシで」と言われ「無し」でお出ししている常連さんも
いらしゃいます。特に裏メニューのシェフまるなど、アブラ無しのスープ濃度
通常の三分の一という恐ろしく薄い物を召し上がってる常連さんもいます。
そして四月からは裏メニューだった「魚と野菜だし」だけのメニューも、通常
メニューに格上げします。これも脂は入っていません。
もし、アブラ無しにチャレンジしたいお客さんは、お声掛けください。
最初脂無しで、途中から脂を入れてその変化を体感したいお客さんは
「脂後入れで」と、言っていただければ後で脂だけ入れに行きますよ。
忙しい時は、いいタイミングで入れにいけない時もあるかもしれませんが、
それだけご了承していただければ、後入れも受け付けまーす。
なんなら化学調味料を持ち込んで最後入れて食べれば・・・ほら人気店の
ラーメンの味を再現できるかもしれないですよ。
あくまでも持込にしてくださいね!・・・だって「化学調味料くださーい!」って
注文されても、うちの店には置いてませんから・・・あしからず!
和食が世界無形文化遺産に登録されたと言うお話です。
ならば本来我々の食事ののスタイルであった『一汁一菜』を
見直したいですね。
『一汁一菜』というのは、ご飯に汁もの、そしておかずが一品と漬物
だけの食事スタイルです。(漬物はカウントされないのです)
江戸時代、一般の武士や町人の日常食は一汁一菜が基本でした。
ただし、庶民にとっては一汁一菜も日常の食事としては贅沢なものであり、
通常は「おかず無し」が当たり前だったそうです。
大名でさえも普段は、朝と昼が一汁ニ菜、夜が一汁一菜なんですって。
しかも贅沢を禁止するために「おかず禁止令」を出していた藩もあったそうです。
・・・・耳が痛いですね。200年前の先輩達に顔向けできんな~。
ハレの日には二菜から三菜、『一汁三菜』ですね・・・こちらは懐石料理から
来ているらしいです・・・向付け、煮物、焼き物で三菜。
やはりこのような食事スタイルが普遍的に行われてこそ、和食世界無形文化
遺産に登録された国として恥ずかしくないんだろうなー。
でも今の時代、逆に『一汁一菜』なんて家庭でやってたら「虐待だ」などと
言われかねんなー・・・おそロシア(おっと!ロシアの話じゃないな・・・)。
学校給食で「子供達の健康のため、学校給食を『一汁一菜』にします」
なんて事、言おうものなら、ものすごいバッツシングを喰らうんだろうな~。
「現代の栄養学をなめとんのか!」「子供達への虐待だ!」とかね。
一応今の学校給食は『一汁三菜』に近いスタイルなんだけども、なんでお米に
おかずに汁物に・・・牛乳なんだ?
この食事の組み合わせに牛乳?・・・って皆さん思ってませんでしたか?
ちょっと食べ合わせとして理解出来ないなー。
例えばアメリカ人に、ハンバーガーとポテトを緑茶で食え、と言う事ですね。
ま、ワタシはハンバーガーとポテトを緑茶で食べれますけどね・・・。
アメリカ人もいけるのかぁ?ん~・・・例えが今一つだったなー。
上手い事言えないですが、ご飯に牛乳は良くない!
ご飯の給食の時は、お茶にして欲しい!出来ればほうじ茶か麦茶!
パンやパスタの時は牛乳でも許す!・・・いやいや日本で学校給食で
パンやパスタ?・・・それもまとめて間違っているぞ!責任者でてこい!
・・・と、支離滅裂になってしまいました!
いろんな国の食文化をも飲み込んで、独自の食の広がりを持つ国、日本。
世界中の料理が食べれるのは、とても素晴らしい事です。
でも、それもこれも普段の食事のベースに和食があってこそだと思います。
基本は和食。その原則を守りながら楽しみとして、多国籍な料理にも
チャレンジしていきたいですね。
普段の食事は、マヨネーズやマーガリンなどの油脂での旨味に頼るのでは
なく、ダシを中心にした質素な食事を目指しましょう。
それこそが和食世界無形文化遺産登録された国民の、誇りになれば
いいのにな~・・・と、思う今日この頃でした。