味覚の上限が上に引っ張られて、下限までも上がってしまうと・・・
要するに、判りやすい脂(油)や砂糖や化学調味料(モドキも含む)で
濃厚に味付けされたものしか、美味しいと感じられなくなって行く
恐ろしさ・・・。
この判りやすい味としての、脂(油)や砂糖や化学調味料(モドキも含む)
は、多くの人の脳を虜にしてしまう中毒性があります。
この中毒性をもった『うまみ』こそ、コンビニに売られている多くの菓子や、
弁当、インスタント食品などの商品開発に欠かせないものなのです。
判りやすい味付け・・・子供にも、判りやすい味付け・・・。
これは本能が求める、生命を維持する為に必要な栄養素なのです。
この本能を利用して、脂(油)や砂糖や化学調味料(モドキも含む)を
大量に投与し、人々をこの味覚の奴隷にする。
生命を維持する為に必要な栄養素・・・高カロリーの油、血糖を維持する
ための糖質、たんぱく質となるアミノ酸のうま味。
これらを『ガツン』と利かせて、本能にあるリミッターを振り切らせ、
満足感を与えてやろうという、アザトイやり方。
よく「旨いものは、旨い。自分にとってこれが必要かどうかなんて、
自分の本能でわかる。」・・・みたいな台詞、聞いたことないですか?
(無いなー、というお方。スミマセン・・・)
いやいや人間の本能なんて、さっぱり当てになんか、ならないんですね。
だいたいこんなに大量の糖質や、油、化学物質などが大量に身体に
入ってくる設定に、本能がシフトしてないんですよ。
移り変わりの速度が速すぎて・・・そんなに人間は便利に出来てないですね。
そんな奴がいたら、それはまぎれもなく『ニュー・タイプ』ですな。(これも古いか?)
それに商品開発なんて、いい大学出の頭のいい人達が集まって、
やれ味覚センサーだの、マウスを使った実験だの・・・・
我々が想像もつかないような、時間とお金を掛けて、いい大人たちが
ありとあらゆる手を使って、生活かけて真剣に取り組んでいるんです。
誰もが旨いと感じさせられる、低コストで作れる商品開発。
多少の知識がなければ、我々の本能なんて簡単に騙されてしまうでしょう。
向こうも真剣です。こっちを騙す事が出来なければ、おまんまの食い上げ
ですから・・・。ケッシテ、マケラレナイ、タタカイガ、ソコニアル・・・。
まさか!身体に悪いと分かってる物を、作ったり、売ったりしないでしょう・・・
という大前提・・・これが間違いの元・・・。
それが作ったり、売ったりされてるんです。
それらを何の疑いもせず、食べ続けると色々な弊害が・・人体に・・。
神の味覚や、神の免疫力を備え付けていない多くの我々は、
自分のため、そして自分にとって大切な人や、家族を守るために、
我々日本人が本来身につけていた、正しい味覚を取り戻さないと・・・。
やはりその正しい味覚とは、地味な食べ物の『滋味』が感じられる、
後天的に育っていく味覚を、育てていくしかありません。
その話は次回へ・・・。