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秘儀de奥義の麺作り⑦

カテゴリ : 秘儀de奥義の麺作り

かんすいを使った麺の、あの独特な臭いがワタクシの好みではない。

・・・と言う話でした。

でもあの臭いこそが、ラーメンであり中華そばであるんですよね。

 

 


たまにラーメンの本なんかに「かんすい少なめで作った麺を使用。」

などと書いてるのを見ると、やはり気にはなっているんだな・・・と。

でも確かに小麦粉だけでは、中華麺らしい強いコシが出ないのも事実。

 

 


じゃあうちの麺みたいに、卵を使って低温で数日熟成させて・・・・となると、

いやいや・・・これはかなり難しいでしょうな。

製麺業者に委託してる場合は特に難しい。

まず安全面にかなり気を配らないと・・・この麺は腐りますから・・・。

 

 

 

普段の管理もそうですが、配達中の温度管理もしかり。

お店側にも麺を冷蔵庫で絶対に管理をしてくれと・・・何度も何度も

繰り返し念を押して懇願しなければならないでしょうし・・(食中毒が怖い)

そのリスクを考えると・・・とてもとても、やってられないでしょうね。

 

 


かんすいを使うと言う事は、それ以外の便利さをもセットで使うことです。

たとえば真夏にクソ暑い厨房内で、出しっぱなしでも腐らない最強の麺。

「・・・エ!」て驚くぐらい日持ちする魔法の麺。

・・・・そりゃ利便性、経済性を考えれば・・・手放せないですよね。

それに、やはりラーメンの麺はかんすい有りきの論調が多いですし・・・。

 

 

しかもコストがかかる・・・。

あるテレビの番組で、かなり低価格で営業しているとあるチェーン店の

特集を見たことがあるのですが・・・たしかラーメン一杯200円前後

だったような・・・記憶が曖昧でスミマセン。

 

 

その記憶は曖昧なのですが、はっきり覚えているのがそのラーメンの

原価・・・たしか40円ちょっとだったんです。

「うぁ~・・・・ラーメン一杯の原価と、うちの麺一玉の原価と同じか~・・」

と、かなりビックリした記憶があります。

 

 


もちろん巨大なチェーン店と、ちっぽけな個人店と仕入れの規模が違うので、

単純に原価では比較しては不公平なのですが・・・。

でも、よく40円ちょっとの原価である事を公表するなー・・・とビックリしました。

売値が200円だとしても・・・そんなもん食べたかないやい!

と考えるのは・・・器が小さいですか?

いや、違うなー。200円位で売ってるものに40円も原価を掛けてっまっせ!

って言う事なのかな?自慢なのかな?・・・ん~理解できん・・・。

 

 


おっとっと!またまた話が脱線してしまった。

要するにですねー・・・言いたい事は・・・ホント・・・こういうことなんです。

『かんすいを使った麺の臭いが嫌い!!!』

・・・・あれ・・・振り出しに戻ってしまった・・・。

 

 

でも・・・言いたい。

かんすいの入って無い麺でいいんじゃないですか?

色んな薬品と引き換えに、不自然なコシ・・・いりますか?

やはり消費者の問題でもあるんですよね。皆が理解しないと。

新しい時代ですよ(ホント?)・・・かんすいを使わない

新しい中華麺の時代です。

 

 

ラーメンのスープもかなり進化している状況の中、

戦後経済的に厳しい時代に生まれた中華麺はその時代のまま・・・。

麺もスープと同じように進化して行くべきではないかと・・・。

 

 

って考えると・・・どうですか・・・まんまる堂の麺は新しい時代の麺ですよね?

偶然から出来た麺とはいえ、少し誇ってもいいんじゃないですか?

エヘヘ・・・調子に乗るな!と怒られそうなので・・・今回はここまでです。

 


 

2012-08-13 11:06:44

秘儀de奥義の麺作り⑥

カテゴリ : 秘儀de奥義の麺作り

なんとなく、まんまる堂の麺は『奇跡が勝手に舞い降りて』出来上がった

物であることが、ご理解して頂けたのではないかと思います。

そして未だに解らない事だらけです。メンハ、ムツカシイ・・・。

神様である佐野実先生も、その様によく仰っています。

 

 


同じ水分量で、同じくらいの室温、湿度なのに出来が微妙に違うのは

当たり前。いつも??????てな感じです。

今うちの店では2人で麺を作っているのですが、ほとんど同じ条件で

作ってもやはり違いがある・・・・。

ものすごくいい麺の時もあれば、今ひとつかなという時もあります。

いやはや、麺の道を極めるのは遥か彼方の岸、遠い遠い道のり・・・・。

 

 


ところで皆さん、かんすいってどう思います?

やはり中華麺にはかんすいが必要だと思いますか?

ちょっとここでかんすいについての豆知識・・・・。

 

 

 

・・・かんすいとは・・・一般に炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)の単品

または混合物と考えられています。

食品添加物メーカーで製麺工場に出荷しているかんすいの多くは、

リン酸塩や重合リン酸塩をブレンドしたものです。

リン酸を入れる目的は、主に麺の歩留りをよくする、色むらを防ぐ、

ゆで汁のにごりを少なくするなど、経済性と外観の良さのために用いられています。

プロピレングリコール(プラスチックですな)を防腐剤として使用している麺もあります。

 

 


まあ要するに、まるで中華麺独特のコシや食感を出すためにはかんすいは

必要不可欠(もちろんそれはある意味正解なのですが)だと装って、それ以外の

メリット・・・歩留りをよくする、色むらを防ぐ、ゆで汁のにごりを少なくする、保存性を

高める、・・・など経済性と結びついたプロパガンダにしか過ぎない、と思ってます。

 

 


難しいことは抜きにしても、ただ単純に臭くないですか?

あの独特のモア~としたアンモニア臭とでもいうのですか・・・?

あれ、皆さん好きですか?っていうかアレが無いと物足りないですか?

 

 

近頃めっきり他店のラーメンを食べなくなりましたが、まだ食べる元気が

あった頃よく思ってたのが、あの臭みがすべてを支配してしまって残念

だなー、という思いでした。

せっかくスープに工夫を凝らして香り高く仕上げても・・・すべてが台無し。

店主はこの屈辱に耐えれるもんかいなー、と疑問に思っていました。

 

 


でももしかしたら、ヒントはむかし豊橋時代にお客さんに言われた一言。

「お前の所のは、ラーメンの香りがしない!」(よく色んな事言われてるでしょ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ラーメンの香り???

???・・・これの意味がよく判らなかったんです・・・???

でも他店のラーメンを食べに行った時に、麺を持ち上げた瞬間に・・・モア~っと・・・

・・・「!!!これかー、ラーメンの香りの正体は!!!・・・理解しました。」

 

 

そのように考えるとアノ香りも計算ずくで、トータルしてラーメンなんだ!・・・と。

ん~そうやって考えると、うちのらーめんは益々ラーメンから遠ざかってるなー。

そりゃ色々と言われるのは、しゃーないなー・・・とあきらめが付きました。

 

 

それでも、色々と言われても、嫌なものはイヤです!!!

あんな香りは我々のお店のらーめんには不必要です。

感情としても受け入れられません。こんなものにお金を投資するなんて。

たとえ、天然物でもあの臭みには耐えられない!!!

 

 

ん~。終わりません・・・続きは来週へ。

 

 

2012-08-08 22:45:54

夏の短期限定メニュー始めました。

カテゴリ : お店からのお知らせ
超・夏季限定メニュー『ごま冷し』始まっています。
2012-08-03 01:20:25

秘儀de奥義の麺作り⑤

カテゴリ : 秘儀de奥義の麺作り

勿体ぶりました!美味しい麺と美味しくない麺があると・・・。

まあ、美味しくない麺と言う表現は、正しくはないのですが・・・。

 

 

麺は、寝かして2日目以降の麺を食べていました。

どちらかと言うとコシも無く、噛みごたえが無くボソボソした感じでした。

正直な所、イマイチな麺だなと思っていました。

でもかんすいも使わず、内麦で作った麺でっせ!

細かい所は大目に見ておくれやす~・・・的に、開き直っていました。

 

 

しかしたまに「・・・ん?」と言う麺に当たる事があるんです。

噛みごたえがボソボソした感じでは無く、プリッとした感じで

麺全体がツルッとしていてコシがある不思議な麺・・・。

 

 

「こいつは、どのような条件がそろえば出来上がるんだろう?」

と、その当時はからくりが解らずに、そのような奇跡の麺とたまに出会うと

「・・・???・・・」と?マークを頭の上に咲かせていました。

 

 

そしてついに「・・・!!!・・・」という瞬間を迎えるのです。

「お前かー!!!・・・とうとう見つけたぞー・・・!!!。」

ある条件を満たした麺だけに見られる症状。

 

 

打ち立ての麺は、小麦粉と卵が交じり合ったそのまんまな感じの質感。

それが4日間冷蔵庫でお過ごしになられると、すこし色合いが透き通ってくる・・・

・・・透明感が出てきて、少し光沢が出てくる・・・。

コイツです!紛れもなくコイツです!・・・不思議な麺の正体は!

 

 

今まで開き直って欠点だと認めていなかった欠点が、苦労も無く解消です。

たった4日間冷蔵庫でお過ごしになられると言うだけで・・・。

 

 

ここで初めて『熟成麺』の誕生です。

やった!・・・と・・・偶然ながら手に入れてしまったのです・・・最強の麺を。

ただ・タダ・閑古鳥がピヨピヨと鳴いてただけなんです。

心底追い込まれていただけなんです。

麺の神様は我々を見捨てていなかった!!!(いるか・・・そんな神様?)

 

 

でも本当に奇跡だったと思い知るのは、その後色々と試してからでした。

あのまま低加水の麺のままで押し通していたら、この奇跡の麺は

誕生していなかったでしょう。

しかも加水を思い切って上げたのも奇跡の要因でした。

中途半端に様子を伺いながら上げてたら、出会えなかったかもしれません。

 

 

微妙な水分量と、熟成に適した微妙な冷蔵庫の温度、そして熟成期間。

すべてが整わないとなかなか上手く行かない事が、のちのち判明してきます。

たまたま・・本当に・・たまたま偶然に出会えた、奇跡の麺。

最初は余り期待もしていなかった、無かんすいの内麦無添加麺。

 

 

そののち大崩れしたスープは、長い長い迷走期間に

入ってしまうのですが、この危機をなんとか乗り越える事が出来たのも、

この『奇跡的に偶然現れた美味しい麺』のおかげです。

麺の美味しいお店として少しづつ認知して貰えたのだと・・・。

なんとかそれで危機を乗り越えられたのではないかと・・・。

 

 

麺の神様に感謝したいと思います。(佐野さんでは無いよな?)

 

 

2012-07-31 00:01:07

秘儀de奥義の麺作り④

カテゴリ : 秘儀de奥義の麺作り

さてさてこれからドースル???

って事なんですけど・・・問題が山積でして・・・麺など後回し・・・

という訳にもいかず、混乱に混乱を重ねて迷走して行くのでした。

 

 

ただなんとなく旭川ラーメンに影響を受けて始めた、低加水の麺。

確固たる信念を持って始めた訳ではない、中途半端な麺。

 

 

「よし!品川製麺さんに言われた通り、加水は高めでやろう!」

と、あっさりと趣旨を変えちゃいます。

いきなり水分量10%UP!!!

オープンから約2週間位で、仕様の大幅な変更を余儀なくされました。

今となっては伝説の『水分量30%の低加水・太麺』の物語でした。

(勝手に伝説にするな!って言うか誰も知らないですよね・・・)

 

 

いきなり水分量10%UP・・・なんて書くのは簡単ですけれど、

これまた同じ麺を作るという作業をしていても、仕事の難易度が違う。

かんすいも添加物も使っていない特殊な麺なので、一般に流通してる麺とは

同じ土俵では比べられないので、あくまでもうちの主観なのですが・・・。

 

 

 

どちらかと言うと、加水が高い方が仕事が難しいと思います。

加水の低い麺は、乾燥にさえ気を付けてれば麺帯は扱いやすいのですが、

加水の高い麺は、麺帯が柔らかく湿気に弱いのでくっ付きやすく・・・・

・・・・まあこんな事書いてもヨクワカラナイですよね・・・スミマセン。

 

 

なんせオープンして間もない時期に、大幅な仕様の変更なので

技術的にも追いつかず、再び新しい試練が始まってしまいました。

いままで生きてきた中で、これだけ大きな試練や絶望が一度に大量に

なだれ込んできた経験は初めてだったので・・・いやもう大変でタイヘンデ・・・。

 

 

おっと!昔の事を思い返していくうちに、だんだん辛くなってきて話が逸れました・・・

麺の話でしたね。そうそう加水が高くなったんですよ。

でも麺の扱いは難しくなったものの、クオリティーに関してはよく判らなかった、

というのが本音でした。

 

 

そして何回も書いていますが、閑古鳥がピヨピヨと泣くんです・・・もとい!鳴くんです。

すると当然のことながら麺も余るんです。毎日毎日・・ピヨピヨ。

そしてそれを毎日毎日食べるんです・・・あ!今も食べてるか!

と言うか、当初は作って一晩寝かせて翌日に出し切る計画でした。

でも閑古鳥がピヨピヨと泣くもんですから、どんどん麺が古くなっていくんです。

 

 

その当時の感覚としては、

「お客さんに出せない古くなった麺を、我々が腐る前に食べなければ。」

みたいな気分でした・・・残飯処理ではないですが・・・ロスにしない為に

自分達が犠牲になって古い麺を食べる・・・後ろ向きな気持ちでした。

 

 

しかし結果としてこの閑古鳥がピヨピヨのおかげで、偶然にも発見してしまうんです。

美味しい麺と美味しくない麺を!!!・・・エヘヘ

勿体ぶりまして、この続きは次週に持越しです・・・ピヨピヨ。

 

 

2012-07-23 22:57:11

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