「お前、肉が身体に悪い悪いとぬかしやがって、コラ!」
「じゃあ、なにか、オレに肉を・・・オレが愛してやまない肉を、食うなと
言ってるんじゃないやろうな・・・・喧嘩売ってるのかこのヤロー!」
と、お怒りの方もいらしゃるかと(いない?)、思います。
いえいえ、もちろんそんなご無体なことを、言ってるのではありません。
もちろんワタクシも食べますし(なんせラーメン屋ですし)、家族の
食卓にも出てきますし・・・普通に好きですよ、肉(溺愛はしてませんが)。
ただ、「肉モリモリ=元気モリモリ」であったり、「(動物性)たんぱく質=健康」
などの、間違ったプロパガンダを信じて、健康の為だからといって肉中心の
誤った食事をしている人たちが、それが原因で病気になるなんて、本末転倒な
ことにならないように、警鐘をならしているだけです。
健康体でも、たんぱく質の過剰摂取は腎臓にかなりの負担をかけます。
大体、たんぱく質なんて無理して摂ろうと思わなくても、砂糖と油脂以外の
食品に含まれているんです・・・野菜にも穀物にも果物にも・・・。
普通に和食を食べていても、腎臓に負担をかけない程度の、身体にとって
十分な量のたんぱく質は摂取してるのです。
我々は、昔では考えられなかった、いろんな国の食べ物を口に出来ます。
せっかく、この時代に生まれてそれらを食べる事が出来るなら、
食べてみたいですよね、様々な国の魅惑的な食べ物・・・。
肉もその内の一つですね。元々日本では食べる習慣のなかった物ですから。
なにも健康のためにとか、栄養を摂らなければとか、そう思って肉を食べる
から、おかしな話になるのです。
最初っから、そのような目的で肉を食べるのではなく、ただ美味しいものが
食べたいという欲求で、または、ハレの日に嗜好品を食べるような感覚で、
肉と接すればいいんじゃないでしょうか。
ケーキやお菓子などに、栄養や健康なんて求めないですよね。(求める?)
それと同じで、ただ単純に美味しいものが食べたい、という欲求が生み出す
衝動であると・・・それ以上でもないし、それ以下でもないのです。
ケーキなどのお菓子類を食べ過ぎたら、身体に良くないのは誰もが知ってます。
それと肉は同じである・・・と、思っておけば間違いないです。
たまのバーベキューなんかで、たっぷり肉を食べたら、「あー、ちょっと食べ
過ぎたなー。」と自覚して、しばらくは肉を抜けばいいだけの話です。
ケーキなどのお菓子類も食べ過ぎたら、そう思うでしょう?(エ、思わない?)
ケーキバイキングなんかで、食べ過ぎたら体調崩しません?(エ、平気?)
だいたい、生きる為に肉を食べなければいけない環境の人達は、
牛なら牛、豚なら豚でその動物の文字どうり、頭から内臓から血や骨まで、
一頭丸ごと食べつくします。
それに比べ我々日本人の多くは、筋肉だけを食べてそれを「肉」と呼んでます。
「ワシは肉食じゃい!」とうそぶくなら、一頭丸ごとすべての部位を食べつくして
から言えと!血をすすり、内臓に喰らいつき、脳味噌まで食べてから言えと。
「いや・・・実は、筋肉を少々たしなむ程度で・・・。」と、小声で少し恥ずかしそうに
言えるレベルなんです、肉食文化の人たちと比べたら、我々日本人なんて・・・。
(もちろん、該当しない猛者もいるでしょうが・・・)
肉を食べる事が良くないのではなくて、肉を食べ過ぎる事が良くないのです。
毎食、毎食、食卓に上げなければいけないという思い込みは、捨てましょう。
家族のためにとか、栄養を摂るためにとか・・・間違った思い込みは捨てましょう。
食べる量にもよるでしょうが、3日に一回位でいいんじゃないでしょうか。
野菜炒めに調味料として少量とかなら、もっと多くてもいいのでしょうが、
焼肉とか、カツにして食べたりするなら、3日は空けたいですよね、間を。
そしてせっかく食べるなら、その肉の内容にもこだわりたいですね。
それはまた次回・・・。