現代の『栄養学』の間違いとは・・・の続きからです。
前回にこの『栄養学』、明治時代にドイツから栄養学者を
日本に招いて学んだ学問だと書きました。
ドイツは北緯50度の寒冷地です。
夏が短く、温度も湿度も低い気候条件の国です。
その為、穀物の栽培には稲作は適さないので、麦を作ってきたのです。
麦は畑作で連作が出来ないので、生産量は少なくなってしまいます。
穀物(小麦)でお腹が一杯になる程の量が収穫出来ないのです。
その結果、『主食』と言う概念がヨーロッパ人には無いのです。
要するにその時代のヨーロッパ人は、パンでお腹を一杯にする事が
出来なかったんですよね。
その時代のヨーロッパでは、パンは贅沢品だったのです。
逆に、自然の草類が日本のように大きく育たない為、牛や羊などの
草食動物には絶好の餌になるので、牧畜に適しています。
だから肉や牛乳は穀物より豊富にあったのです。
その結果が肉や乳製品、野菜に少量のパンという食生活を、ヨーロッパ人は
生きていく為にやらざるを得なかったのです。
そして寒冷地のため、寒さに対して脂肪がなければ耐えることができない
などの理由から、結果としてカロリーの高い食事を必要とします。
それに基づいた理論が「高たんぱく、高脂質、低糖質」です。
それが動物食を栄養の中心とした西洋の『栄養学』です。
動物性のたんぱく質が最高の物として扱われています。
それに対して日本は北緯35度の温暖地です。
四季があり、夏は暑くて高温多湿で温暖な気候条件です。
その当時、穀物は稲作を中心とし、米と野菜を中心に食べてきました。
当時の日本人の食生活は「低たんぱく、低脂質、高糖質」でした。
(ちなみにここで使っている糖質とは、お米のデンプンのことです。)
そう!全く真逆の食文化を持った国どうしなんです。
我々日本人が何千年と培ってきた穀物を中心とした食文化に、
穀物を中心としてない食文化の常識を、当て込んできたわけです。
そしてその当時、西洋から多くの物を学んで取り入れようとしていた
開国したばかりの我が日本国は、受け入れて学んだのです。
そしてその流れのまま受け継がれているのが、現代の『栄養学』なんです。
これ、違うでしょ!
普通に考えて、我々日本人にマッチする訳無いですよね。
上手く例えられないですけど、ガソリン車に軽油を入れるみたいな
もんじゃないでしょうか???。
・・・例えが今一つだったので、次回に持越しです。