少し間が空きましたが、西洋人は主食の概念が無い・・・からの
続きです。
そんな主食の概念の無い国から学んだ『栄養学』。
「高たんぱく、高脂質、低糖質」で動物食を栄養の中心とした西洋の『栄養学』。
肉や乳製品が中心の食生活。
四季があり、穀物は稲作を中心とし、主食として米を中心に食べてきて、
何千年もかけて身体を作り上げてきた我々日本人。
その食事のスタイルは「低たんぱく、低脂質、高糖質」だったのです。
米飯と野菜中心の食生活。
肉や乳製品が中心で、主食の概念の無い食生活の常識を、
米飯が主食で野菜中心の食生活であった、我々日本人の身体に当てはめる。
無理があるでしょう。無茶でしょう。無視してるでしょう・・・伝統を。歴史を。
そして、この常識を助長させたのは第二次世界大戦後。.
当時のアメリカには、小麦と牛乳が在庫として過剰に余剰していたのです。
当然、敗戦国の日本に押し付けますよね。「オラ!使え!」と・・・。
もちろん、救援物資的な側面もあったでしょうが、それはやはり国家戦略。
最近の新聞で、当のアメリカ政府が「事実」であったと、認めてましたしね。
「ギブ・ミー・ア・チョコレート」から始まり学校給食を欧米化し、長期的な展望で
「この子供たちが大きくなったら、パンを食べ、牛乳を飲むのが日常的になり
、そして我々の利益になり続けるだろう。」という戦略。
まんまとアメリカの策略どうりの食生活に、移り変わって行く訳ですが・・・。
実はそれを推し進めていったのは、当時の文部省、厚生省。
パンや牛乳が経済的利潤をもたらすので、食品メジャーと手を組んで
食の欧米化を、税金を使ってまで広めていったんです。
それに御用学者などが「米を食べる民族は、パンを食べる民族より劣る」
などという《米食低脳論》を打ち出し、多くの反響を呼んだらしいです。
それと同時に、「米を食べると背が伸びない」「米を食べると太る」
などという、根拠の無い俗説で「米叩き」まで行われたのです。
そう、アメリカの策略はあったにせよ、結局は同じ日本人(一部の利潤を
独占できる奴ら)によって、食の欧米化は推し進められて来た訳です。
それを後押ししているのが、現代の『栄養学』な訳です。
要するに、小麦や乳製品や肉を売る方が『利潤』につながるんです。
食品メジャーと国とで作り上げて来た、利益の循環の構造。
その裏づけに利用するのに、『栄養学』はもってこいなのです。
食の欧米化により、多くの食品を外国から輸入しています。
伝統的な、世界に類を見ない素晴らしい食文化を持っていた
日本と言う国。
敗戦から70年近く経っても、この国は「食の植民地」化からは
開放されずにいるんでしょう。
そして我々の身体に合わない「高タンパク質」信仰や、余り意味の無い
カロリー信仰に日々振り回され続けている、我々日本人。
病気もどんどん欧米化していってます。
そろそろ我々はこの誤った『栄養学』信仰から、開放されなければ
いけないのでは、ないでしょうか?
取り戻せ!日本人にとって大切な食文化を!
本来は我々の身体に適した『栄養学』で、これがイイ!とか
これはまずいんじゃないの?とか語られるべきじゃないですか?
・・・・・・・・続きは次回に。