と、再び『トマト』の話です。
前回は『トマト』の報道で翻弄させられている消費者について
書きました。簡単に煽られるなよー、と。・・・。
でも、たとえば煽られてトマトを買ったとしましょう。
たしかに栄養満点のトマト。煽られて買ったたとしても損は無いと・・・。
ただ『トマト』と言ってもその素性によって、同じではないんです。
例えば栄養面から、トマトのビタミンCについて考えて見ましょう。
同じトマトでも露地栽培とハウス栽培では、ビタミンCの保有量が違います。
夏の露地栽培ものには100g中約21mgのビタミンCが含まれているのですが、
冬のハウス栽培ものでは5mgしか含まれていないのです。
夏に露地物と冬のハウス物では、夏のトマト一個に対して冬のトマト4個が
栄養価的に同じなんです。
しかもトマトは従来、旬の夏でも10日間隔で農薬を散布しなくてはならないほど、
病気や害虫に弱い野菜だそうです。
夏でも有機のトマトはなかなか、一般のスーパーなどではお目にかかれません。
それを旬とは真逆の冬に、しかもハウスで育てられた『トマト』。
農薬の逃げ場の無いハウスで、しかも夏よりも大量の農薬が使われている『トマト』。
「疲労回復~? ダイエット~?」ってなりませんか?
しかも今流行の環境問題の観点から見ても、問題があります。
ハウスで『トマト』一個を育てるために石油が80ccも使われています。
夏と同じ栄養価の『トマト』を育てる為には、一個に対し320ccの石油が必要です。
旬でない時期に寒さに弱い『トマト』を育てようとすると、ハウスで石油を使って
無理やり暖かくして大量の農薬を使わないと生産できません。
そんな不自然な『トマト』で「疲労回復~? ダイエット~?」ってなりませんか?
そしてその『トマト』が地元の物でなく、遠方から運んできたものであれば
余分に石油代が掛かり、その『トマト』の値段に余分に人件費が掛かり・・・。
そこに陰陽の概念を重ねてみると、元々夏が旬の『トマト』は身体を
冷す性質があるので、冬に生の『トマト』を食べると身体が冷える・・・。
農薬とか化学物質も身体を冷す。冬に『トマト』を食べるなら加熱しないと・・・。
などなど、まだまだこれに品種の違いとかマニアックな角度からも
突っ込めるのでしょうが、キリが無いので・・・この辺で許しておいたろ!
(なーんて、これで精一杯です・・・ワタクシ程度の知識では・・・)
どうです?『トマト』ばかり出てきてお腹一杯になりましたか?
エ!まだまだ足りない?しょーがないなー。
じゃあ次回もこの続きで・・・。(引っ張るねー『トマト』ネタ・・・)