カレーについてのエトセトラ・・・②
カテゴリ : カレーについてのエトセトラ
このカレールウで作る、我々日本人が想像するカレーのルーツはインド料理ではなく、西洋料理なのでしょう。もともとインドを植民地支配していた、イギリスから伝わったものです。イギリス人が、インドで使われている多種多様のスパイスを本国で「カレー粉」としてまとめ、それにシチューなどで使う料理法・・・小麦粉と油脂などでとろみをつけ、それに「カレー粉」を使ったのが我々日本人のカレーのルーツでありましょう。日本で初めてのカレーのレシピは1873年(明治5年)に発売された「西洋料理通」と「西洋料理指南」の2冊の本に記載されているそうです。この両書の共通の特徴は、カレー粉で味付けし、小麦粉でとろみを出すことと、野菜はネギのみを使用し、定番のタマネギ、ニンジン、ジャガイモ等は使われてません・・・まだ当時の日本ではあまり栽培されていなかったこともあり、カレーの具としては用いられてはいなかったようです。 カレー粉と小麦粉が使われていることから、カレーがインド料理としてではなく、西洋料理として日本に伝わったことが分かりますね。現在の我々がよく知る固形のカレールウなる物は1950年台に作られ、1960年台即席カレーは固形タイプが一般的になったそうです。家庭でも、カレー粉と小麦粉から作るより、固形ルウを使って作ることが
多くなる・・・今と同じですね。さてこのカレールウで作られたカレー・・・ワタシ若かりし頃は世界最強だと、思っていましたが・・・年を重ねるごとに胃もたれが・・・激しくて・・・。昼に食べても夜まで平然と胃の中に残って気持ち悪いし、夜食べたら朝ごはんは受け付けない程の胃もたれが・・・・。ネットで見つけたものですが、コピペします。
いや・・・スゴイスゴイ・・・日本のカレーはエキセントリックですね。なんせ原材料名の一番最初が、食用油脂(牛脂豚油混合油、パーム油)なんですから!一番最初に書かれているということは、その商品に最も多く使われている材料ということです・・・なんと油脂類だけでカレルウの全体の三分の一を占めているんですって・・・そりゃ胃もたれするワ!!!!そしてこの牛脂豚油混合油・・・当然ながら産地不明瞭で粗悪な低価格な物が使われているのは・・・説明するまでもないですね。そしてこの食用油脂のパーム油は、ショートニングやマーガリンを作る原料であり、石鹸・洗剤や化粧品、バイオ石油に使われているそうです。
パーム油は一般的なスーパーとかであまり販売されていません。
要するに、業務用、工業用・・・なんです。それだけでなく、石油由来系の添加物がカレー・ルーには多く含まれて
います・・・すべてが胃もたれの原因ですね。これが我々が世界に誇る、日本のインスタントカレーの現状です。こんなものが学校給食に使われたりしているのか・・・と思ってしまいます。本来我々大人は、子供たちに健全で健康的な未来を歩いていく手助けをするものだと思っていましたが・・・・。
2017-05-08 22:35:30
カレーについてのエトセトラ・・・①
カテゴリ : カレーについてのエトセトラ
日本人の3大国民食が、寿司、ラーメン、カレーらしいです。
それ程カレーは、日本人にとって無くてはならない食事の一つですね。
でもこのカレーとは、カレーライスのことですよね。
要するに、カレールウを使って作ったカレーが我々のソウルフードな訳です。
もちろんワタシも、日本人としてのソウルフードなカレーが、
このカレーライスこそが「カレー」であると思っていました。
この日本のカレーが、もしかして世界で一番美味しいのでは
ないか?・・・と、思っていました。
いつもこの日本のカレーが世界で一番美味しいのでは、という
エピソードで記憶に残っている話があります。
昔読んだ椎名誠さんの本のエピソードなんですが・・・。
・・・そこし調べてみたのですが、どの本なのか・・・
分からなかったのが残念です。
でもハッキリその話は覚えていまして、椎名誠さんがインドに行って
インドのオババ(椎名誠風に)に日本式のカレーを作って食べてもらう・・・
という話です・・・たしかモノクロの写真で椎名誠さんが
カレーを作っている横にインド人のご婦人が写っている写真付きだったと
記憶しているのですが・・・見つけられなかった。
そして「どうだ、日本のカレーは美味いだろ!」的な感じで
オババは、ニヤリと笑って多くを語らない・・・みたいな
話でした・・・何故かこのエピソードが頭に残っていまして・・・。
なぜ記憶に残っているのかというと、全くこの「日本のカレーは世界一
美味しい!」という気分が共感となって心に残っているからでしょう。
しかしこの「世界で一番美味しい日本のカレー」を日本人代表として
椎名誠さんはインド人に「カレー」を食べてもらったのですが・・・。
たぶんこのインドのご婦人は、今自分が食べたものがカレー(だいたい
インドにカレーという言葉もないのですが)と言おうか、インド料理
として認識しながら食べていないでしょう。
何故ならこの我々日本人が、インド料理のカレーであろう物から
インスパイアされて出来たのが日本のカレーだと思っていませんか?
日本のカレーは明治時代にイギリスから伝わったものです。
このイギリスのカレーはインドから伝わり、シチューなどの
料理の影響下のもと、西洋化されて出来たものです。
だから日本のカレーはどちらかというと、洋食なんですね。
だからインドの人達からすると、それはもう異国の料理なのです。
だから、たぶんこの洋風にアレンジされた日本のカレーは
とてもインド料理だとは、思わなかったんじゃないかと・・・推測されます。
だから、ただ笑うしかない・・・のでしょう。
いまから考えると椎名誠さんは、インドまで行ってただ洋食を
食べさせたに過ぎない・・・とも言えますね。
まあ、ワタシもそれは今の知識を持って言えることですが・・・。
本を読んだ当時はワタシも「どうだ!日本のカレーは美味しいだろう!」
「もしかしたら、インドのカレー(そんなものは無いのですが)よりも、
美味しいんじゃないか?そう感じたのではないかな?」
と、内心思いながら読んでました・・・。
今となっては・・・ハズカシイ・・・ですね。
ホント、知らぬが仏でした。
2017-04-25 20:14:55
ココナッツについて。
カテゴリ : 長久手の無添加ラーメン屋日記
春の限定「ま〜るカレー」を始めて約2週間経ちました。
正直「こんな変テコな料理、受け入れられるかな?」と、かなり
不安だったのですが・・・今のところ、残されてはいないので
少しホッとしているところです。
しかし毎回の不安事項として、ココナッツを苦手な人が多い!
という事実なんです。
まあ、今回の仕込み分のエビココナッツは、少しエビを効かせすぎたかな?
という思いもあったので、エビなのかココナッツなのか、どちらが苦手なのか
分からないのですが・・・全部を使ってもらえない事が多いかな?、と。
次回の仕込み分からは少しエビを控え目に・・・と考えています、が。
やはり、まんまる堂のカレーにはココナッツが欠かせません!
苦手な人が多くても、続けていこう・・・と、思っています。
ココナッツは、男性のほうが苦手な人が多いように思います。
あの独特の香りと、甘さ加減が苦手なのかな、とも思います。
他の理由の1つとして、ワタシが考えるに、子供の頃に食べた
粗悪なココナッツ菓子のトラウマから、苦手さを刷り込まれている
人が多いのではないかと、勝手に想像しています・・・だってワタシも
昔食べたココナッツ菓子にいい思い出がないからです。
もったいないな、と。・・・ワタシは西洋料理よりもエスニック料理のほうが
好きなので、もっと皆さんにココナッツの良さを分かって欲しいなと、
思っています・・・味覚世界が広がりますよね。
最初にタイ料理のカレーを食べた時の衝撃は忘れられません。
全く食べたことのない、未知の味覚領域だったからです。
今と違って、タイ料理が全く市民権を得ていない時代の話です。
新しい知らない世界があることを、味覚を通して知りました。
その後、タイ、マレーシア、スリランカと旅行しそれぞれの国で、
ココナッツを使った料理を沢山食べました。
すっかり虜になってしまいましたネ!
やはり温かい気候とココナッツは合います。
四季のある日本の風土に一年中マッチすることはないのですが、
これからの季節からは、いい感じです。
「ま〜る」な季節がやって来ますね!
ってな感じで、少しカレーについて次回も語ってみたいと思います。
2017-04-11 22:41:35
「ま〜るカレー」って。
カテゴリ : 長久手の無添加ラーメン屋日記
いやいやいや・・・・。毎回限定メニューで苦しんでいるワタシです。
今回は・・・いや今回もかなり迷走しました。
なんかもう、ラーメンらしいものを創作出来なくなったワタシです。
いや・・・何か「ラーメン界にイノベーションを起こすんだ!」みたいな
虚栄心など、一ミリもございません。
ただただ、こんな分かりにくいものしか、出来なくなってしまったワタシ・・・。
もっと多くのお客さんに、分かりやすいものを!・・・と、胸に刻み込んで
いるのに・・・だのに〜♪・・・なぁ〜ぜ〜♪・・・。
まず限定メニューを考える時、大前提として時間が足りない・・・。
まず多くの資料を眺めて、アイデアをまとめて、なんとなくの方向性が
決まったら、一発撮りみたいに味を見ながら試作を仕上げて・・・
みたいなやり方で、限定メニューの土台を作ります。
この試作を元に、どの方向性にもって行くかを考えるのですが、
とーにーかーくー時間がー足りない♪・・(ユニコーンの「すばらしい日々」より)
今回の試作で作ったカレーは、最初からカレーとしては美味しかったのですが、
麺で食べにくいという難点がございました。
そして次の試作では麺と絡みがいいように、少し汁気をふやしたのですが、
これが今ひとつ、しっくりこなかったのです。
汁気を増やすことによって麺で食べやすくなったけど、
試作本来の良さが失われる・・・というジレンマに陥りました。
そして苦肉の策で麺だけでは食べにくいので、ご飯も最初から
入れてしまうという暴挙に出たところ、意外にも試食での
評判もよかったので、思い切ってそのスタイルでやってしまいました。
そうアジアの料理の本質は「皿の上での混沌」だと思っています。
要するに「ごちゃ混ぜ」ですね。
そして、とーにーかーくー時間がー足りない♪ので、この限定メニューに
合いそうなお皿を締め切り間際にカタログで選びました。
そうするとビジュアルは良かったのですが、少しお米が食べにくいんですよね・・・・。
しかしもうすでに締め切り間際の後の祭りで、このままやるしかなかったのでした。
そしてこの料理の名前・・・ごはんも付いてるのに「カレー麺」
とは、もうすでに呼べない・・・。
そしてスタッフに「どんなネーミングがいい?」と聞いたところ、
二人が「まるカレー」と提案しました。
確かに・・・のーまるでありみそまる・・・「まる」がつきますよね。
「まるカレーか・・・」、すこしインド感が足りない感じがしました。
韻といいましょうか、音の並びといいましょうか・・・。
「そうだ!まるじゃなくて、ま〜るだな!」・・・と。
だって、「キーマカレー」「スープカレー」「ま〜るカレー」みたいな
音の並びほうが、それっぽいでしょ?
インドっぽさは、「タージ・マハール」「シタール」「まんま〜る」
・・・ほら!インドっぽいでしょ?違和感なし!
という流れで、「ま〜るカレー」という変テコな今回の限定に
なりましたとさ!
確かに変わったメニューですが、普通にカレーとして美味しいと、
自負しています。是非・・・いや興味のある人はお試しください!
2017-04-04 22:22:18
春の限定メニュー始めました。
カテゴリ : お店からのお知らせ
2017-03-30 00:51:38