最後にラーメンと油脂の関係で締めくくりたいと思います。
やはり、ラーメンには脂が不可欠です。
と、言うよりもこれはラーメンだと名乗れる定義として、「脂が入ってる事」
が最低条件だと考えます。
それほど、ラーメンと脂の関係は密接だと思います。
ちなみに、まんまる堂の脂の扱いですが・・・。
スープを作る時に、ゴーバルさんから送ってもらってる背脂も投入。
出来上がったスープを冷して、固まった脂の上澄みだけ取り分けます。
下のほうにある不純物を含んだ脂の部分は、捨てます・・・ここは不味い!
当然豚の脂だけでなく、愛農さんの鶏たちから出ている脂も含まれて
いるので、やや黄色がかったうすいカスタードクリームみたいな色です。
その上澄みの脂に、無農薬の玉ねぎを入れて低温で加熱します。
約小一時間ほど鍋にかけて、更にそれを濾した奴をアブラとして別取り。
アブラの入っていないスープに「少なめ、普通、多め」で入れて、提供しています。
なんか、「カメリアラード」が最高品質だと「ラーメン発見伝」に書いてましたが、
「NON GMOの肥料だけで作られたラードの上澄みだけを、無農薬の
玉ねぎで香り付けしたネギ脂」に勝てるのかな?フフフ・・・(笑)
と、言いたいですね・・・ま、「カメリアラード」を使った事無いので
比較しようが無いんですが・・・。
昔、豊橋時代の脂の基準で一時期、「アブラ無し」をやってた事が
ありました。
こちらとしては脂を入れないだけなので、簡単です。
でも、ヘルシーそうだと「アブラ無し」で注文するお客さんのほとんどが
「ん?」ってな顔をして、イマイチ美味しくないような顔をするんですね。
自分でも散々試しましたが、やはり完全に抜いちゃうと皆が想像している
ラーメンと言う食べ物では、なくなってしまうんですね。
もっと淡白な物・・・うどんとかに近い食べ物になってしまうんです。
個人的には、脂が無い方がダシの構成が分かりやすくなるので面白い
のですが、やはりこれは、いきなりではなかなか理解を得るのは難しい。
すこし脂無しに慣れないと、いきなりでは逆効果だな・・・という経験から
今のお店では「少なめ・普通・多め」で提供しています。
そう、豊橋時代は「なし・少なめ・こってり・どこってり」で、やってたなー。
懐かしいね。
今のお店の脂の量は、普通で約10ml位です。多めで30ml位、少なめで
5ml弱位です。
少なめでそ5ml弱ならナシでもいいじゃない、とお思いでしょうがたかだか
5ml弱でも最初に舌に感じる脂が、これはラーメンであると脳に訴えかけて
くれるんです。それ程にラーメンと脂とは密接な関係なんです。
お分かりいただけましたでしょうか?
これがワタシがラーメンだと名乗れる定義として、「脂が入ってる事」が
最低条件であるという証明です。
まあでも「ナシで」と言われ「無し」でお出ししている常連さんも
いらしゃいます。特に裏メニューのシェフまるなど、アブラ無しのスープ濃度
通常の三分の一という恐ろしく薄い物を召し上がってる常連さんもいます。
そして四月からは裏メニューだった「魚と野菜だし」だけのメニューも、通常
メニューに格上げします。これも脂は入っていません。
もし、アブラ無しにチャレンジしたいお客さんは、お声掛けください。
最初脂無しで、途中から脂を入れてその変化を体感したいお客さんは
「脂後入れで」と、言っていただければ後で脂だけ入れに行きますよ。
忙しい時は、いいタイミングで入れにいけない時もあるかもしれませんが、
それだけご了承していただければ、後入れも受け付けまーす。
なんなら化学調味料を持ち込んで最後入れて食べれば・・・ほら人気店の
ラーメンの味を再現できるかもしれないですよ。
あくまでも持込にしてくださいね!・・・だって「化学調味料くださーい!」って
注文されても、うちの店には置いてませんから・・・あしからず!