和食が世界無形文化遺産に登録されたと言うお話です。
ならば本来我々の食事ののスタイルであった『一汁一菜』を
見直したいですね。
『一汁一菜』というのは、ご飯に汁もの、そしておかずが一品と漬物
だけの食事スタイルです。(漬物はカウントされないのです)
江戸時代、一般の武士や町人の日常食は一汁一菜が基本でした。
ただし、庶民にとっては一汁一菜も日常の食事としては贅沢なものであり、
通常は「おかず無し」が当たり前だったそうです。
大名でさえも普段は、朝と昼が一汁ニ菜、夜が一汁一菜なんですって。
しかも贅沢を禁止するために「おかず禁止令」を出していた藩もあったそうです。
・・・・耳が痛いですね。200年前の先輩達に顔向けできんな~。
ハレの日には二菜から三菜、『一汁三菜』ですね・・・こちらは懐石料理から
来ているらしいです・・・向付け、煮物、焼き物で三菜。
やはりこのような食事スタイルが普遍的に行われてこそ、和食世界無形文化
遺産に登録された国として恥ずかしくないんだろうなー。
でも今の時代、逆に『一汁一菜』なんて家庭でやってたら「虐待だ」などと
言われかねんなー・・・おそロシア(おっと!ロシアの話じゃないな・・・)。
学校給食で「子供達の健康のため、学校給食を『一汁一菜』にします」
なんて事、言おうものなら、ものすごいバッツシングを喰らうんだろうな~。
「現代の栄養学をなめとんのか!」「子供達への虐待だ!」とかね。
一応今の学校給食は『一汁三菜』に近いスタイルなんだけども、なんでお米に
おかずに汁物に・・・牛乳なんだ?
この食事の組み合わせに牛乳?・・・って皆さん思ってませんでしたか?
ちょっと食べ合わせとして理解出来ないなー。
例えばアメリカ人に、ハンバーガーとポテトを緑茶で食え、と言う事ですね。
ま、ワタシはハンバーガーとポテトを緑茶で食べれますけどね・・・。
アメリカ人もいけるのかぁ?ん~・・・例えが今一つだったなー。
上手い事言えないですが、ご飯に牛乳は良くない!
ご飯の給食の時は、お茶にして欲しい!出来ればほうじ茶か麦茶!
パンやパスタの時は牛乳でも許す!・・・いやいや日本で学校給食で
パンやパスタ?・・・それもまとめて間違っているぞ!責任者でてこい!
・・・と、支離滅裂になってしまいました!
いろんな国の食文化をも飲み込んで、独自の食の広がりを持つ国、日本。
世界中の料理が食べれるのは、とても素晴らしい事です。
でも、それもこれも普段の食事のベースに和食があってこそだと思います。
基本は和食。その原則を守りながら楽しみとして、多国籍な料理にも
チャレンジしていきたいですね。
普段の食事は、マヨネーズやマーガリンなどの油脂での旨味に頼るのでは
なく、ダシを中心にした質素な食事を目指しましょう。
それこそが和食世界無形文化遺産登録された国民の、誇りになれば
いいのにな~・・・と、思う今日この頃でした。