「西洋の食文化は、油脂を中心に味が構成されている。
和食は油脂はほとんど使わず、出汁で味が構成されている。」
だったのですが、今や日本の食文化も「油脂」無しでは語れなくなっています。
油脂だけを舐めてみても、美味しいものではありません。
なのに何故、これだけ多くの人を虜にするのでしょう?
マヨネーズ、バター、チーズ、霜降り肉、大トロ・・・etc.etc.etc・・・。
ラーメンもそうですね。大量の脂無しでは今のラーメンは語れないです。
脂そのものには味は無いのですが、脂の効果で酸味や苦味といった
人にとって刺激的なイヤな味が弱まり、味がまろやかになっているのです。
舌の表面に脂がくっつき、イヤな味が舌に作用するのを防いで、滑らかな
舌触り、柔らかな味を作り出しているそうです。
そして「脂」と「舌の味覚細胞」が脂肪酸と結合して刺激を脳に伝え、
興奮作用のあるβエンドルフィンという物質が分泌されるので、美味しいと
感じるのだそうです。
そして、油ものを食べた直後には大量の『脳内麻薬』が分泌さ、脳が
とっても快感を感じてしまうんです!!!!!!
京都大学の研究チームが突き止めたそうです・・・さすが日本!
要するに油脂は、アルコールや麻薬やタバコなどと同じように、快楽を与える
常習性のある物質だということです。
ガッテンして頂けたでしょうか?・・・ガッテン・ガッテン・ガッテン・・・。
そりゃあ、病み付きになりますわね・・・だって麻薬と同じでしょ?
こんなに常習性があれば、どんどん使いたくもなりますよね・・・外食産業
コンビニ、惣菜、お菓子などなど・・・とりあえず、油脂は入れとけー!
売れないもの作るんじゃない!たっぷり脂ぶち込んどけよ!この給料泥棒が!
・・・っと罵られるかどうかは知りませんが・・・・へへへ・・・。
よく食のレポートにも使われていますよね・・・「まろやかで、コクがある」
なんてコメント、よく聞きますもんね。
直訳すると、「脂でまろやかで、脂でコクがあるように感じる」と言う事ですね。
でも摂り過ぎると身体に害のある脂を、何故摂り過ぎてしまうのでしょうか?
人間を含め動物は、飢餓に備えてできるだけカロリーを取りたいという本能が
あるからです。
油脂は非常にカロリーが高く、その本能に合致しています。
ところがその油脂に味も匂いもないので、手がかりとして油と一緒に食べた
ものをおいしいと感じるような仕組みになっているわけです。
そりゃマヨネーズ、なんにでもかける訳ね。霜降り肉好きな訳ね。
ラーメン、大量の脂ぶち込む訳ですわ・・・じゃないと売れんもの。
我々の本能は、現代の食生活にはすでに役に立たないのです。
本能よ・・・カロリーはもう制限しなければならないんだ。
我々は摂り過ぎちゃってるんだ、カロリーを・・・これ以上求めないでくれ。
我々の本能を司る遺伝子の進化のスピードが、時代の進化のスピードに
全く追いついていないのです・・・♪スピード。もっともっと早く♪(知ってる?)
そう、我々の遺伝子や本能は、まだ野原を駆け巡ってる時代のままなのです。
電気も無く、常に飢餓と隣りあわせだった時代のまま、我々の身体に宿って
いるのです。
まだ本能は、飽食の時代に突入したなんて知りません。
早く教えてあげないと、自らの本能に忠実なあまり、病気になったり、
早死にしたりする不条理が起きたりするんです。
おーい!本能!カロリーはもういいんだ!脂も少しでいいんだ!皆身体が
だめになって、遺伝子が次の世代に引き継げなくなるぞ!
遺伝子も頑張れ!スピーディーに現代に対応してくれ!
♪スピード。もっともっと早く♪(知ってる?)・・・真心ブラザーズでした。
(名曲です)