豊橋時代、オープン当初はラーメン専門店というよりは、
サイドメニューも、そこそこあるラーメン屋さんでした。
その頃のサイドメニューを振り返ってみましょう。
ギョーザはオープン当初からありました。
でも、最初は少し変わったギョーザを目指してたんです。
五粉香をかなり効かして、薬膳っぽいかんじのテイストだったのですが、
あるお客さんから「これ・・・腐ってるよ。変な臭いがする。」と、真顔で忠告され
たので、味の構成を一から見直して、大幅な味変えをしました。
味が個性的であればいい・・・と言う訳では無い事を、学びました。
「どうだこんな味付け!他所ではないだろう。驚いたか!」では、ダメなんです。
少しどこかに馴染みがある香りや味がないと、人は拒否反応を起こすのだと、
この時に学びました。今でも限定のメニュー開発の時には、この事は常に
頭の中にあります・・・他所には無い物を目指しつつ、どこか馴染みを・・・と。
後、から揚げもやってましたね~。
から揚げは得意メニューでしたね~・・・美味しかったですよ、マジで。
昔のレシピを見てみると・・・パイナップル缶なんて使っていますね。
肉を柔らかくする為に使ってました・・・今なら、塩麹使うな~。
結局、揚げ油の処理などの手間と、作業効率を考えて止めてしまいした。
いや、でも本当に美味しかったですよ!
キムチもやってましたね。
キムチは今、限定メニューに使うために復活してますが、その当時は
「おつまみ」メニューでした。
意外に人気メニューでしたね・・・でも長久手ではやりませんでした。
理由は、オープン当初、そこまで考える余裕がなかったからです。
これからは、季節の野菜で提供できれば、と考え中です。
キムチ丼もやってましたね~。
これは本当に美味しかった!親子丼みたいな卵とじで。
お!今キムチあるから一回作ったろ!豚バラで作ってたナー。
いやはや、懐かしい・・・ランチの丼でも出してたナー。
そういえば!チャーハンもやってた!・・・ホント中華屋さんですね。
やき豚はオープン当初から現在もやり続けています。
・・・という具合でした。
サイドメニューが豊富だった事が、伺えますね。
やはりラーメン一本で勝負!・・・というよりも、ビールでも飲んでもらって、
おつまみもあるし・・・みたいなタイプのお店として、オープンさせてますよね。
おお!おつまみといえば・・・本当に豊橋時代の最初の頃は、閑古鳥が
ピヨピヨと鳴いてるお店だったので、お客さんに「おい!野菜炒め作ってくれ!」
なんて言われる事もありました・・・もちろん作りましたよ、喜んで。
売り上げの為、やれることはやりましたね。プライドなんて、ドブに捨てました。
隣の居酒屋さんに、ギョーザやラーメンなども配達していました。
いやー、ありがたかったな~。隣の常連さんたち・・・。
あまりにも流行っていなかったので、美味しいとはお世辞にも思ってなかった
でしょうけど、よく利用してくれてたなー・・・有難たや、有難たや。
てな具合でした。「無添加」のお店ながら、最初はそれがメインではなかったんです。
あくまでもサブコンセプトでしたね・・・「無添加」は。
でも、最初の経営計画が大きく崩れていくんです。
結局は、「おつまみ、ビール」のお客さんは自然に、少なくなっていきました。
そして、お店に繰り返し来てくれるお客さんは、「無添加」だったり、安全な
食事が出来るお店としての価値で、リピートしてくれている事が分かってきました。
「そうか・・・このお店の進んでいく方向はコッチか・・・ココを極めないと、生き残って
いけないんだな。」と、思いました。
そのお店の価値は、やっている自分ではなく、お客さんが、お金を使ってくれる
お客さんがいて初めて、お店の存在意義があるんだな、と感じました。
そう感じてから、いよいよ本格的に生き残りの為に、「無添加」と安全な食事に
取り組んでいくのでした。