上田城を後にした我々が目指すは、またお城です。
ほら、なんせお城マニアの息子連れの旅ですから・・・。
高速を使わず、山道を走る事約1時間余り。
到着しました・・・国宝『松本城』です。
いや・・・素晴らしい。
先ほどの上田城は、戦国の世を生き抜く為の、戦闘用の要塞でした。
その為に、天守閣みたいな敵から見て目立つ物は不要だ!・・・という
戦闘において実務的な城だったので、天守閣がなかったのです。
とても素晴らしかったのですが、やはり見て感動するのはこのような天守閣のある、壮麗なお城ですね。
後付けの月見櫓などもあって、とても美しいお城でした。
ここはオススメですね!
確かワタシが見た好きなお城ランキングでも、熊本城に
次いでの第2位でした。
名古屋からなら車で2時間強で行けます。
「次の旅行どこにしようかな〜」とお考えの皆様。
オススメですよ〜。是非是非。
さて、お昼ご飯です。
やはり信州まで来たら、お蕎麦を食べたくなりますよね。
色々なお店がある中、選んだのはコチラのお店です。
御そば打処『野麦』さんに行ってきました。
お品書きです。
どうですか・・・いさぎ良いでしょう。
そばを食べに来てるのだから、あれこれと迷わずに済みますね。
もちろん、迷わず大盛を注文しました。
どうですか?美味しそうでしょ?
ただ、夏そばだからそばの香りが少々物足りない・・・。
なーんてね!・・・そばの事をあれこれと語れるほど、そばを食べ
込んでもないし、「そばもん」も読んでないのでたいした知識も
ありません。
だから、偉そうにそばの香りが・・・なんて、能書きは語れないです。
が!ワタシには、とてもそばの良い香りが伝わって来る美味しい麺でした。
ただ、つゆに変な化学物質が入っていれば、自然に舌が反応して
しまうのですが(職業病ですね)、そんな不快感も感じる事なく
すっきりとした口当たりでした。
もちろん最後は蕎麦湯で〆て大満足・・・ご馳走様でした!
そばも素晴らしかったのですが、同様に素晴らしかったのは
接客です。
12席ほどの狭いお店に、厨房内に2人、ホールにアルバイトらしい
中年の男性が1人でお店を回していました。
人気店なので我々の前にも2組のお客さんが待っていました。
「少しお待ちくださいね」と、ホールの中年男性に優しく声を
かけてもらい、店内で待っていました。
「こんな繁盛店なのに、物腰が柔らかいな〜」
と、少しホッとしました。
いくら有名なお店とはいえ、高飛車な感じで接客されたら
緊張してしまいますよね・・・食べる前に。
我々の後に7名ほどの団体が来て、外で待ってる様子でした。
そのやり取りで、すこし店の扉が閉まりきってはいませんでした。
夏なので、店内の温度が上がってしまうと思い、出来るだけ
さりげなく、目立たぬように、そっと扉を閉めたんです。
すると中年男性は忙しいく動き回っている最中、その行動を
把握していて、すぐに「どうもありがとうございました」と、
ワタシに声をかけてくれました。
「この忙しい最中、アルバイトなのに視野が広いな〜」
「すぐにお礼が言えるなんて、従業員の教育が行き届いて
いるな〜」と、勝手に感心していました。
するとそのアルバイトの中年男性、すこし奥でそばらしきものを
捏ね始めたんです。
「あ!・・・この人が店主だったのか!」と、びっくりしました。
(確認を取ったわけではないです。あくまでもワタシの想像です)
だって、そばを厨房内で(顔は見えない)茹でてるのが、店主だと
思うじゃないですか!勝手にアルバイトだと思い込んでいたんですね。
忙しい店内の業務を、店主自ら接客し、食器を下げ、お客に目を配らせ、
頭を下げ、そばを捏ね・・・・。
いや、感動しました。
見習わないとな・・・と。
このような素晴らしい店主に(確認を取った訳ではないです)出会えて
勉強になったな・・・と。
観光客が多い中、リピートを考えるとそこまで接客に力を入れない
お店も多いでしょう。自然と、計算ではなく、あのようにいい雰囲気をお店が
醸し出しているのはのは、本当に素晴らしいな・・・と、心から思いました。
自らのお店に足を運んでくれるお客さんへの、愛情に満ち溢れたお店でした。
松本にまた行く機会があれば、必ずまた行きたいと思っています。
ありがとうございました。