この飲食業界の片隅の・・・②
カテゴリ : 長久手の無添加ラーメン屋日記
とまぁ、この映画の素晴らしさを語るとキリがないですね。
いい作品を作るための労力を惜しまずに尽力しているのが、
伝わってきて、それが感動に変換される・・・のでしょう。
こうの史代さんの原作がまず素晴らしいと言うのがあります。
なにせ、第十三回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を
受賞している漫画です。
この漫画自体も、デジタルでなく手書きで書かれています。
その中で手書きでしかできない、かなり実験的な表現法も試みています。
ただ戦時中を書いた手書きの漫画ではないのです。
その原作に片淵監督は色彩と動きを加えることによって、
「その世界」がよりリアルに感じられるように、情熱を注いだのでしょう。
そこに説教臭いメッセージを入れないで、「ただこの世界の片隅」に居る
すずさんの視点から見える世界だけで、何かを伝えようとしている・・・。
その何か・・・サムシングエルスですね・・・それは観た人それぞれに
託す・・・みたいな感じが更にいいですね。
いやいやいや・・・・キリがないナイナイ・・・ので・・・。
ホント、この飲食業界のほんの片隅で、なんとかお店を維持するのに
精一杯のワタシから見て、本当にこの作品が多くの人に支持されているのが
嬉しくてなりません。
精一杯、誠心誠意込めてやり続ければ、いつか多くの人たちに
支持してもらえるかもしれない・・・と言う希望が・・・。
もちろん!・・・この素晴らしい仕事と自分の仕事をシンクロさせるには、
かなり無理がありますし、そこまでの勘違いはしていません。
でも、なにか物足りない、インパクトに欠けるなどと言われ続け
ることにすっかり慣れてしまったワタシですが、少しでも安心できる
食材で作るらーめん・・・という需要の少ない飲食業界の片隅で、
このスタイルを推し進めていく勇気・・・をいただけたな・・・と。
簡単に一般受けする魔法の調味料など使わないで、小さな味の積み重ねで
滋味深く、味の奥行きの深い物で勝負してやるんだ!・・・とね。
それを理解してもらうためには、お店を維持し続けることだな・・・と。
「この世界の片隅に」はクラウドファンディングで一般から資金を
集め、そこで資金が集まったからスポンサーが付いたのです。
一般の人がなぜクラウドファンディングに1万円もの見返りのない
投資をしたかというと、片淵監督の前作「マイマイ新子と千年の魔法」
という映画を観て監督のファンになった人たちが、また片淵監督が
作る新しい映画を見たい!・・・から資金を投資したのです。
もちろんその前からの監督ファンの人たちも、同様でしょう。
要するにいい仕事を諦めずに、やり続けた結果が今回の大ヒットに
なったんだと、思います・・・ただ偶然ヒットした訳ではないのです。
監督の多くのインタビューを見聞きしても、いつも謙虚で肩肘張った
ところもなく、自慢もなく、ただ「この映画ですずさんに会いに来てください」
と、謙虚に語る監督の姿に、ただただ感服してしまいます。
この映画、原作漫画から貰った感動と勇気をエネルギーとして、
ワタシも「この飲食業界の片隅」から転げ落ちないように
頑張ろうと・・・決意を新たにしたのでありました~。
2017-01-24 00:35:17
この飲食業界の片隅の・・・①
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いやー・・・寒い寒い!
皆様、寒さにやられないように、お過ごしですか?
ワタシはと言いますと、本日仕込みが終わってからイオンに行って、
再び「この世界の片隅に」を観てまいりました。
最初に観た時の、この不思議な感情の揺れの正体を、少しでも
解析したくて、少し予習をしてから行きました。
こうの史代さんの原作漫画を読み、劇場アニメ公式ガイドブックも
買って読み、この映画の批評している番組もチェックしました。
そして監督の片淵須直さんという人物を全く存じ上げなかったので、
ユーチューブなどの動画サイトで、インタビューなども拝聴しました。
やはりこの監督ありきの映画ですね・・・「名は体を表す」と言う格言通り、
須直・・・すなお・・・の響きのままの人物なんだな、と感じました。
「ああ、この人柄の監督が丁寧に作り上げた映画だな。」と思いました。
6年まえから映画製作の準備に取り掛かったそうです。
映画のスポンサーが決まらない中、自身の貯金を切り崩しながら、
取材を繰り返し、地道に一つ一つのその時代に存在した建物や人物も
含めた史実を、丁寧に追いかけたそうです。
その結果、4人家族の一食の食費が100円しかない状況だったそうです。
映画さながら、野草をつんで食べたとか・・・。
そして広島や呉の取材のため、東京から夜行バスで向かいその日の夜行バス
でまた帰ってくる・・・なんてことを何十回も繰り返しているんですよね。
「水曜どうでしょう」をご覧になった方はもちろんご存知、地獄の深夜バスの旅。
所要時間約10時間30分ですよ・・・辛いですよね〜・・・よほどの使命感が
なければこの苦行、耐えれないと思います・・・しかも日帰りですから・・・。
ただお金儲けがしたいとか、映画監督としての名声がほしいという動機だけで
スポンサーがつかない状況下、映画が作れるかどうかさえも不明あんんです。
その状況下、貯金を切り崩してもこの映画を作りたい・・・という
情熱なんですかね・・・言葉にならぬ何か伝わってくるもの・・・なのかな?
そして後映像なんですが、ワタシのような昔のアニメで育ってきた者にとっては、
今の「凄すぎる映像の美しさ」は、少し眩しすぎるんですね。
「スゴイな〜」と感心はするのですが、凄すぎて少し違和感があります。
最近のアニメから観始めた人には違和感ないのでしょうが、なにせ古い人間
ですから・・・どうもデジタル的な凄さ、美しさに慣れてないんですかね?
そこいら辺は主観的な感覚なので、人それぞれなんでしょうから
なんとも言えないんですが・・・「この世界の片隅に」では。8割手書きで、
2割がデジタルだそうです・・・最終的な処理はデジタルで行ってるそうですが。
こじつけかもしれませんが、これもワタシにとっては心に映像が素直に
違和感なく入ってきた要因の1つではないか・・・と、勝手に思っています。
そして手書きなのに、かなりの枚数を使って人物の所作を細部まで丁寧に動かして、キャラクターに魂を吹き込んでいるのでしょう。
これはつまりアニメーターの労力が、ハンパねぇ!・・・んですね。
つまり、いい作品を作るための労力を惜しまずに尽力している・・・のかな?・・・と。
ゲ!ゲゲゲ!・・・映画の話だけでもうこんな時間だ・・・・。
明日の仕事のために寝ないと・・・。
次回に続きます、この話・・・まだ続きが・・・。
2017-01-16 23:39:15
2017年!!!!
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あけましておめでとうございます。
なんとか去年一年・・・持ちました。
いや、持ちこたえました。
経営的にも、体力的にも・・・なんとか、ギリセーフ。
ホント、いつ経営破綻してもおかしくないお店なんですが。
もちろん、なんの財政的な後ろ盾など無いので、いつ終わっても
おかしくはないのですが・・・ギリセーフ。
長久手に移転してから今年で9年目です。
イオンも出来、イケヤまでできてしまうこのイケイケの長久手。
小さな小さな個人経営者にとっては、追い風どころか、完全な逆風。
10年目を迎えれるかどうか・・・かなり厳しい状況が予想されます。
巨大資本の店舗だけが繁盛し、我々個人経営店は増々苦しくなるでしょう。
という状況なので、お店がある間に来てくださいね。
無添加のラーメン屋など、全国的に見てもかなり希少ですから・・・。
しかし、巨大資本にやられっぱなしでは悔しいので、
たとえ武器が竹槍しかなくても、少しづつ前に進み10年目を
迎えれるように、頑張るぞ!!!!!
負けてたまるか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
2017-01-02 23:22:02
ついに 長久手にイオンが・・・パート2
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人混みの中、なんとかイオンシネマに到着。
まだソフトオープンなので、シネマがやってるのか
どうか、情報がすくなかったので店内の混雑に比べ
映画館はガラガラ・・・。
しかも前日に席をネット予約までしました。
もしかすると、我々がネット予約第一号かもしれません!
・・・あくまでも推測ですが。
そしてお目当ての、『この世界の片隅に』という映画、
東京などでは立ち見まで出るほどの、話題作です。
この長久手初上映、万全を期しネット予約までして席の確保
した結果・・・劇場には我々の他2名・・・計4名。
なんて贅沢なんでしょう!ほんと、How luky we are!でしょう!
東京では座って見れない人たちがいるのに、長久手では
できたての映画館を、ほぼ貸し切り状態なんです!
これをシアワセと呼ばずに、何んと呼びましょうか!
そしてこの映画・・・ラーメン屋のオヤジが、あーたらこーたら
語れるものではありません!
映画の批評はその世界に詳しい人たちに任せて・・・・。
ただただ・・・ココロに、ただただ、様々な思いが渦巻き、
それがココロの壺に収まりきれずに、ただただ、溢れ出る
・・・という今までに経験したことのない、不思議な感情が
自分自身に覆い被さりました。
映画が終わった後も、ココロから溢れ出る不思議な感情に
蓋をすることが出来ず、涙が止まらない・・・しかも2人共。
「マズい!」・・・と思い、お互いに一旦お手洗いでこの
不思議な感情を落ち着かせてから、表に出ようと・・・。
・・・深呼吸を何度も行い、平常心を取り戻そうとするのですが
まだ落ち着かない・・・。
しかし、いつまでも映画館に居ることもできないので、
意を決して表というか・・・現実世界に舞い戻りました。
当然イオン内は、溢れんばかりの人人人・・・。
しかも当たり前ですが、皆やや高揚しています。
そりゃー待ちに待ったイオンのソフトながらオープンなんですから。
でも我々はまだ涙がなんとなく止まらない・・・・。
とりあえず、2人でいてはダメだ・・・お互いが影響しあって、
映画の世界からの影響から抜け出せない!
・・・ということで一旦離れ離れにならないと・・・。
という事で、奥さんは本屋に、ワタシは立体駐車場に・・・。
少し外の風にあたって、気を落ち着かせようと・・・。
そして外に出ると、立体駐車場のループに駐車出来ない車が
ぎっしりと並んで、車が出るのを待っている様子。
そこにノコノコと店内から出てきた中年男性(ワタシ)。
「来たか!お前の車はどれだ!早く出せ!」
・・・という視線が一斉にワタシに向けられました。
と言う事態をいち早く把握したので狼狽えながら、
「いや、ワタシ・・・あの、そういうわけでは・・・」
と、心のなかでつぶやき、駐車場の警備員の冷たい視線を
浴びながら、いそいそと店内に戻ったのでした。
これが、ワタシのイオンでの、ややちょっぴりハードな
オープン体験でした!チャンチャン!
2016-12-13 23:47:31
ついに長久手にイオンが・・・。
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長久手市民にとっては、本当に出来るのか、出来ないのか半分都市伝説化していたイオンが、本当に現実にオープンするなんて・・・感慨もひとしおですね。12月9日がグランドオープンなんですが、本日6日からプレオープンだそうです。(チラシにはソフトオープンって書いていましたが・・・。)この手のイベント事に参加するのは苦手で、本来なら少し落ち着いた頃合いを見計らって行くのですが、今回のこのイベント、初日から心待ちにしていました。その理由は、これもかなり出来る出来ないで話題だった映画館も、本日6日からオープンするからです。早くみたい映画があったのです。それがコレです。普段ワタシが見たり聞いたりしているコンテンツなどで、普段あまり映画を褒めない人たちが、大絶賛している・・・。こんな異常事態は、今までに経験がなかったのです。これは是が非でも見に行かないと・・・と上映している映画館を探していたら、ななあんんと!愛知県の項目に「イオンシネマ長久手」って出てるではないですか!「How lucky I am!」と、思わず英語まで口から出てしまう有様。イオンは来年の2月頃に行ければいいなー・・・位にしか考えていなかったのに一転、早く来い来いプレオープンですよ!ソフトオープンなどと、最初は従業員などのオペレーションも兼ねてあまり多くのカスタマーが来ないように、オープンの情報も制限していたのですが・・・。今やネット社会。プレとはいえ関係なしに人手は殺到するだろうと予測し、車ではドツボ踏む可能性が高いので、自転車で行きました。映画に合わせて9時半頃に到着したのですが、もうイオンの中はひと人ひと人ひと人・・・・・。ソフトどころかかなりハードな状態を醸し出していました。ゼイゼイ言いながらも、チャリで来て正解!だいたい新し物好きの愛知県の人が、こんな分かりやすいイベントに乗ってこない訳ないな−・・・と予想していたワタシの作戦勝ちでした。・・・嗚呼あ〜!!!時間がない!続きは次回に。
2016-12-06 22:55:54