愛知県長久手市 まんまる堂では無添加食材のみ使用! お子様連れでも、妊婦さんでも安心してお食事して頂けます

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(続)世にも奇妙な物語・・・長久手移転編②

カテゴリ : 長久手の無添加ラーメン屋日記
さて、店舗探しは前回同様、天白区、名東区を中心に
長久手、日進も視野に入れながら不動産巡りをして、
空き店舗情報を集めました。


当然のように前回同様、予算内で良い物件など
簡単に見つかるはずもなく、時が過ぎて行き
ました。


働きながら店舗を探していましたが、いい物件が
見つかるまで続けると、何年掛かるか予想もつき
ません。


物件探しから、半年が過ぎていきました。


今まで見てきた物件の中から、そろそろ決めなければ
・・・無駄に時間だけ浪費し、やる気を損ねる懸念も
ありました。

「タイムアップやな・・・ぼちぼち腹括るか。」、と。

一つだけ、天白にここならやれるかな?・・・という
物件が一つ有りました。


共同店舗なのですが、床面積も広く家賃もお手頃でした。


豊橋のお店をを辞めた原因の一つが、店舗が狭まくて
冷蔵庫などが置けない・・・というのも大きな要因でした。


無添加などでやってると、冷蔵庫をたくさん使うんです。


豊橋のお店も3年経ってメニューも増え、冷蔵庫を増や
そうにも、置くスペースがなく難儀していたのです。


次は最低でも18坪以上の広さは欲しい・・というのが
絶対条件でした。


天白の店舗は20坪あったので、広さの点では合格です。


問題は店内スケルトンで工事費が掛かるのと、駐車場が
3店舗共同で、6台分しかない・・・という状況です。


第一の問題のスケルトンは、なんとかのDIYで工事費を
抑える事ができるだろう、と予想して・・・。


第二の問題の駐車場は、周りにパチンコ屋や100円ショ
ップ、スーパーなどの駐車場がすぐ近くにあるから、
なんとか行けるかな?・・・・と。


「えー・・・そんなんで良いの?」と、思われるでしょ
うが、どこかは妥協しないと物件選びは迷宮に入り込ん
でしまいます。


よほど運が良くなければ、理想の物件に当たることは
難しいのです。


資金が潤沢であれば探すのに苦労はしないでしょうが、
低予算で探すとホント無いです・・・トホホ。

「仕方ない・・・あそこに決めるか・・・。」

と、消極的に腹を決めた数日後、一本の電話とFAXが・・・。


「ラーメン屋の居抜きの物件出ました。まだ営業して
ますが、3ヶ月後に閉店予定です。」


・・・おお!・・・居抜きの物件!・・・しかも
ラーメン屋!・・・これは期待できるんとちゃう?


と、送られてきた資料を見ると、単独店舗、駐車場あり、
床面積15坪等など・・・。

「15坪か〜・・・狭いな・・・」

とも思いましたが、何せもう決断の期限が迫ってます。

最後の最後に出てきたこの物件・・・もしかして
運命かな?・・・と、ルンルンでした。


場所が長久手・・・あの「げそ天さん」に案内された
長久手か〜・・・と、妙な縁を感じながら、天白の店舗
は保留にして、期待に胸を膨らませ見に行ったのでした。


・・・続く。

2022-11-28 23:16:44

(続)世にも奇妙な物語・・・長久手移転編①

カテゴリ : 長久手の無添加ラーメン屋日記
少し前に「世にも奇妙な物語・・・まんまる堂移転編」
という、皆様にとってどーでもいいような話を書きました。


予想外に話が長くなり、長久手の移転までたどり着け
ませんでした・・・トホホ。


前回は豊橋のまんまる堂閉店から、天白の店舗契約せず
まで語りましたので、誰にも望まれてないだろう続きを
語りたいと思います。


一応、「世にも奇妙な物語」風・・・大きな決断を
する時には、何か不思議な力の後押しがあるかもね
・・・みたいな話です。


(続き)・・・ちょっと不思議な体験のせいで天白の
店舗工事を、ギリギリの所で中止にしてしまったのです。


その結果、店舗の賃料・・・頭金とかは支払わなく
てはならない事になり、結果開業資金が不足するという
事態に陥りました・・・トホホ。


「まあ、しゃーない!・・・金貯めるかぁ〜・・・」


・・・ここで開業できなかった事が実は、次の開業に
必要な予定調和だったんだ・・・と。


次の開業までの空白の時間は、ワタシの成長の
為に必要な時間である・・・と、無理やり思い
込んで、資金繰りに向かうのでした・・・トホホ。


さて仕事ですが・・・もともとワタシ、配膳係して
ました。


豊橋のまんまる堂も、ホテルなどで配膳して貯めた
お金で開業したのです。


今はさる事2004年頃、港区に「イタリア村」
なんて施設ありましたよね?


そこでも働きました(忙しかった)し、豊田にある
ホテルなどでも働き、軍資金を着々と貯めていった
のでした。


豊橋の店閉店が2003年9月・・・いよいよその時、
長久手店開業の2008年がやって来たのです。


この約5年間・・・豊橋から名古屋に引っ越してきて、
コツコツ資金を貯め、ワタシの魂のレベルも上がった?
だろう、まんまる堂の空白の5年間・・・。


いよいよ長久手の今のお店と出会うその時がやって
来ます。・・・どうしてもNHKのその時「歴史が
動いた」風になってしまう。


関係ない話ですが、この5年間の時期は違う意味で
貴重な時間を頂いたと、思います。


子供がまだ小さかったので、一緒に遊んだり旅行にも
行けたりと、普通の家庭生活が出来ました。


店始まると、時間的にもお金的にも余裕がなくなり
ますから、この5年間は子供と密に過ごせた貴重な
時間でした。

家族として充実した日々でもありました。

続く。


2022-11-22 08:18:53

いかに「ボルシチ」が限定に?・・・③

カテゴリ : 長久手の無添加ラーメン屋日記
・・・数々の限定麺の失敗から学んだこと・・・。

「スープの土台がしっかりしてないと、麺に負ける。」
というものでした。


「それ貴方の感想ですよね。」・・・と、ひろゆき風に
突っ込まれたら、「感想で〜す!」と、明るく無責任に
答えるでしょう。


無添加で野菜中心の限定麺・・・などと素っ頓狂な事
やってると、「化学調味料」や「酵母エキス」などの
秘法を使って、スープの弱さを誤魔化せません。


やはり日本人のDNAに刷り込まれている、伝統的な
「出汁のUMAMI(旨味)」が十分満ち溢れているスープ
が、美味しいという本能を刺激するのだと思います。


まあ、その本能を麻痺させるのが、大量の「化学調味料」
や「酵母エキス」だったりするのですが・・・。


何故か世界の三大(四大)スープの中に、日本の汁物
が入っていません。


お味噌汁や、お吸い物などはシンプルなので選外で
しょうが、日本でのクオリティー高いスープと言えば
・・・なんと言っても鍋のスープでしょう。


個々に取り分けられてないので、スープというジャンル
に入らないですが、作り方も千差万別、変幻自在なので
一つに絞れないですよね・・・。


我々は縄文時代から鍋料理を食べ続けているのです。


世界最古の土器いわれる青森県大平山元遺跡で発掘
された縄文土器は、約1万6000年前のモノです。


遥か1万年以上も前から、貝や魚、野菜などを煮込み
、家族団らん鍋を囲んで食事していたのです。


一万年以上鍋の研鑽を繰り返し、美味しさを探求し続け
てきたのです・・・それが大和民族の美味しさを感じる
DNAに刷り込まれているのでしょう。


・・・おっと!話が大幅に脱線してしまいました・・・。


「スープの土台がしっかりしてないと、麺に負ける。」

要するに簡易ではなく、複雑に味を重ね出汁を取り、
舌に感じない味の土台を作らないと麺に負けてしまう
というのが、拙いワタシの経験則です。


今回の「ボルシチ」は全体的に平坦な味わいなので、
しっかりベースを作らないと、麺を入れた途端さらに
平坦さが増してしまうでしょう。


そこで必須アイテムの昆布、鶏の組み合わせ・・・
グルタミン酸とイノシン酸の出汁算を使って
底上げと、我々のDNAにも響くような工夫です。


しめじのグアニル酸も加えてます。


本来じゃがいもが使われているメニューなんですが、
秋はさつまいもが旬なので、そのほんのりした甘み
で舌に安心感を。


あと食感に変化をつけるため、レンコンでシャキ
とした歯ごたえを。


食感のアクセントとしては、ライ麦パンも使ってます。


ライ麦パンはワタシが食べた「ボルシチ」に付いていた
ので、再現しました。


サワークリームは生クリームに乳酸菌を加え発酵させた
ものなので、代用で豆乳ヨーグルトとレモンで作ってます。


あと「ディル」は欠かせないですね。


「ボルシチ」は「ディル」の香りがあってこそ「ボルシチ」
という料理が完成する・・・と思います。


最後の締めのご飯・・・「ポテごはん」はなかなか秀逸です。


とろっとしたリゾット風に変身するので、締めとしての
満足度は瀑上がりでしょう(自画自賛)


・・・ロシアのウクライナ侵攻から「ボルシチ」に辿り着
きました。


「ボルシチ」を食べたからと言って、直接的なウクライナ
支援にはならないですが、我々に出来ることは精々募金
するぐらいしかありません。


が、間接的ではあれ「ボルシチ」を作り、食べてもらう
事で、早くウクライナの人達が平和な日常が戻るように
と・・・ワタシの祈りを形にしたのが今回の限定です。


「ウクライナ料理なんて食べたことないな〜」って人に
一度は召し上がって欲しいですよね。


12月中頃までの提供予定です。


是非一度お試しください!!!!!!



2022-11-08 16:50:19

いかに「ボルシチ」が限定に?・・・②

カテゴリ : 長久手の無添加ラーメン屋日記
さて、「ボルシチ」を作るために、レシピを検索したり
How To動画見たりして、この料理の肝を探ります。


大雑把に、家庭料理としての簡易な「ボルシチ」と、
凝った作りの本格的な「ボルシチ」に分けるでしょう。


やはり弱小店とはいえ、お金を頂く以上は本格的な
料理として、提供したいですよね。


そこで「本格的ボルシチ」に仕上げるための肝に
、牛スネ肉、ビーツ、ディルの三点は欠かせない
なと、結論づけました。


もちろんウクライナ料理で使う「サーロ」(豚の脂身
の塩漬け)も使えばより本格的でしょうが、流石に
そこまでは厳しいと、諦めました。


スープのベースをどのような仕立てにするかが、家庭的
と本格的の「ボルシチ」作りの分かれ目になります。


まず「牛」のスープであることが、必須でしょう。


流石に「牛骨」までは使えないですが、「牛スネ肉」
を使ったスープが王道であろう・・・と。


「牛スネ肉」と「スペアリブ」など骨付き肉を併用する
レシピも、多く見受けられました。


が、本格的とはいえあくまでも「ボルシチ風」です
ので、「手羽元」と「昆布」というジャパニーズ
テイストを取り入れました。


そこに香味野菜も加え、ローリエで肉の臭みを
抑える手法を取り入れました。


ただのスープなら、そこまで底上げしなくても良いの
ですが、麺を入れるとなると話は別です。


シンプルなスープであればあるほど、麺を入れると
スープの良さが消えてしまうことが、良くあります。


過去、限定麺の試作を何度も繰り返しています。

その時々、イメージした美味しいスープにたどり着く
のには、さほど苦労はしません。


「よっしゃ!いい感じで仕上がった!・・・ほんのり
感じる隠し味のバランスも良し!・・・麺入れてみよ。」


と、あら不思議・・・麺を入れるとスープの良さ、美味
しさが目減りしたりするんですよ〜・・・恐いですね。


「うそ〜〜〜!!!あの味どこいってもた〜〜〜!!!」

と、悲鳴を上げた事が何度あることか・・・トホホ。


その失敗の繰り返しで学んだことがありました。


・・・続く(まさか3部作になるなんて・・・)

2022-11-07 20:18:25

いかに「ボルシチ」が限定に?・・・①

カテゴリ : 長久手の無添加ラーメン屋日記
今秋の限定メニューは「ボルシチ風スープ麺」です。

「ボルシチ」というスープに麺を入れて、商品として
成立するかどうかが、肝でした。


毎年秋の限定麺は、なんとなく西欧風な雰囲気を
醸し出せるメニューを心がけています。


ここ数年は、自家製ベーコンと豆乳、ブルーチーズ
などを使ったスープを進化させてきました。


しかし自家製ベーコン作りを続けていくのが
そろそろ限界かな?・・・と考え、この「温菜めん」
シリーズを終了することにしました。


燻香を近所中に長時間撒き散らすのもね・・・。
(今まで苦情を頂いてないのが不思議)


「さてさて、次の秋は何しよっかな〜・・・。」
っと、春先位から商品の形を探っていました。


何となく、ふと頭の片隅で「ポトフ」をベースに
した、「ぽと風〜めん」みたいな感じの限定メニュー
が良いかな〜・・・とぼんやり考えてたのです。


そして始まってしまった「ロシアのウクライナ侵攻」
・・・。


その関連で余り我々にとって馴染みが少ない、
「ウクライナ」という国について、多くの情報が
耳に入ってくるようになりました。



その中で世界の三大スープ(本当は4つある)の一つ
「ボルシチ」は、ロシア料理でなくウクライナの料理
である事を知ったのです。


ワタシは「ピロシキ」ぐらいしかロシア料理を食べた
ことがなく、「ボルシチ」も未食でした。


しかも「ボルシチ」を「ボルチシ」と覚え違いしてまして、
今だに「ボルチシ」と言い間違えて、スタッフの失笑を買ってます。


初老のワタシは、は中々記憶違いを直せません・・・トホホ。


「そうか・・・ボルチシはウクライナ料理かぁ〜・・・
食べてみたいな〜。」と、興味ををもちました。


待てよ・・・「ボルシチ」をベースに限定メニューが
出来ないかな〜・・・と、考えたのです。


「ぽと風〜めん」より「ぼるしちふぅ〜麺」の方が
タイムリーだし、インパクトがあるのではないか?
・・・と。


さて、とりあえず一度食べてみないと、麺料理として
成立するのかどうか分からないので、早速食べる事の
出来るお店を探してみました。


すると意外や意外・・・名古屋、尾張、西三河方面で、
「ボルシチ」を提供しているお店が、余り無いんですね。


確かに「ロシア料理」、「ウクライナ料理」のお店を
見たという記憶がワタシにも、無いのです。


世界の三大スープ?の「フカヒレスープ」や「ブイヤベース」
「トムヤムクン」などは、食べれるお店や機会が多い
ですよね・・・もちろんワタシも複数回食べてます。


「そうか・・・ボルシチは簡単に口にできない食べ物
なんだな・・・。」と、益々興味をそそられたのでした。


簡単に食べることの出来ない物なら、提供し甲斐が
あるな・・・ともね。


そしてとある「ロシア料理」のお店で「ボルシチ」を
試食したのです。


食べた、感想はボルシチはポトフと同じで家庭料理風
だけれども、作り方によってはお店で出せる本格的な
料理に変貌するな・・・と、


と、ラーメン屋のくせに偉そうな感想を述べてしまい
お恥ずかしいのですが、試食でメニューに出来るか
どうかのイメージが沸かない料理は、作れないのです。


見た目の色彩のインパクトもあるけど、これは工夫
すれば、形になるかもれない・・・と、算段しました。


・・・続く。
2022-10-31 20:33:01

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