明治時代に『栄養学』をドイツ人から学びました。
「高たんぱく、高脂質、低糖質」を唱える寒冷地の学説に
「低たんぱく、低脂質、高糖質」という食生活をしてきた日本人が学び、
それが現代の『栄養学』の機軸になっていると・・・。
2千年以上前からお米、野菜、わが国独自の発酵調味料で身体と心を
作り上げてきた我々日本人が、牛乳を飲み、チーズや肉を食べ、
主食と言う概念の無い、ヨーロッパの食事を取り入れてしまった。
そして更に第二次世界大戦後、体格のいい西洋人に身体の大きさも
追いつこうと、拍車をかけるように「高たんぱく、高脂質」の食事に
日本国は突き進んで、現在に至っています。
江戸時代ぐらいから日本人はハンバーグ食べてたんじゃないの?、
と言わんばかりに、今の我々の食生活は「洋食化」しています。
その効果は徐々に現れ、平均身長も伸び体格も良くなり・・・。
その反面アレルギー性疾患が増え、成人病の低年齢化や・・・。
と光と影が交錯し、特に悪影響の方は、どんどん何の罪の無い
小さな子供たちに侵食していっています。
少し話は変わりますが、我々日本人にはなかなか理解しがたい
西洋人の「主食」の概念が無い・・・という話・・・。
「主食」の概念が無いってどうゆう事???ってなりませんか?
これに関してはワタクシ過去に経験しています。
昔、洋食のレストランで働いていた時期がありました。
おフランス料理の、コースなどを提供しているお店です。
たまに西洋人が、お客さんとしてやって来ます。
「いらっしゃいませ!」と日本語で声を掛け(だって、ここは日本ですから)
テーブルに案内するのですが、その明らかに恰幅のいい体格を見て、
「これはパンのお代わりが沢山出るな。」・・・と、準備しておきます。
そう、おフランスのお料理なので、スープ料理の前後に『パン』が出ます。
その『パン』はコース料理の魚、肉料理が出るまでメインディッシュの横の
お皿に置いており、お代わりは自由なのです。
だからこそ、その恰幅のいい体格を見れば「これは、お代わり出まくるなー。」
と、仕事の段取り上、当然警戒するわけです。
「バケット(パンです)少し多めに出せるように、準備しておかないと・・・。」
と、先読みして段取りを組むわけです。
しかし意外や意外、本当にお代わりする人が少ない・・・。
って言うか、おかわりを出したという記憶が無いんです。
逆に残してるケースもある具合いで(口に合わなかった、のかもしれませんが)
毎回警戒はするものの、「今回もお代わりは出なかったなー。」で終わって
しまうケースばかりなので、よく覚えているんです。
逆に日本人は違いますよー。
お代わりはするし、余ったらティッシュに包めて持って帰るし・・・。
決して恰幅など良くない、警戒もしてないお客さんから「これでもか」
と言わんばかりに、お代わりが出る事の方が多いです。
ずーとこの経験は「不思議だな~?」という違和感が残ったまま過ごしてきたので、
この話(主食としての概念が無い)を知った時には、「なるほど!」と
腑に落ちた感じがしました。
・・・極々私的なお話で申し訳なかったです。
でも「ヘ~。」って思いませんでした?
「パンのお代わりしないんだ~。」・・・と。
・・・・・とっても参考になる話だったと、自分に言い聞かせて
続きは次回へ!