さて、この『栄養学』のウソ?ホント?も大詰めを迎えました。
このシリーズの第一回目に言いました。
「添加物」がどーのこーの言ったって、「農薬」はヤバイと言ったって、
まずこの『栄養学』の本質的な「間違い」を認知しないで、
真の「食の安全」に向かっていくのは、難しいと思います。
すべての「食の安全」の入り口は、『栄養学』の間違いを知ること。
『栄養学の間違い』をすっ飛ばして「添加物」や「農薬」ばかりに気をつけても、
スタート地点が間違っていればおのずとゴールも違ってきます。
というワタクシの真意が、ご理解いただけたでしょうか?
やはり我々日本人にとっての『栄養学』は、ただ世界共通の『栄養素』という
記号だけで語られるのではなく、この国の風土、食文化を加味して
語られるべきだと思っています。
例えば『乳酸菌』について、我々日本人の立場から考えて見ましょう。
『乳酸菌』を取るにはヨーグルト・・・ってイメージがありませんか?
本来我々日本人は動物乳を発酵させる乳酸菌だけではなく、
植物性乳酸菌と区分される独自の種類の乳酸菌も多く摂ってきました。
要するに漬物や味噌などの調味料などの乳酸発酵食品ですね。
漫画「もやしもん」の一巻にも出てきますよね、和風の乳酸菌・・・。
ちょんまげ付けて「ござる」「ござるか」って言ってますもんね。
(エ!知らない?・・・それはスミマセン・・・)
だいたいこの『乳』って文字が良くないと思うんです。
たぶん向こうの言葉を訳したから『乳』なんて漢字が付いてしまったと
(勝手に)推測しますが・・・この『乳』の文字が『乳酸菌』=ヨーグルト
というイメージが出来上がってしまった背景ではないかと・・・。
我々日本人は独自の植物性乳酸菌発酵文化で、長い長い年月を掛けて
腸内環境を整えてきたはずです。
本来我々日本人に、動物乳から発酵させたヨーグルトの乳酸菌が
腸内環境を整えマスカ?ソレヲシンジマスカ?
味噌汁に漬物で本来十分なはずでござる。
『乳酸菌』一つとっても現代の『栄養学』に当てはめると、我々日本人の
持つ食文化を無視した形で語られてしまう・・・危険ですよね。
そしてこのような事を言うと必ず出てくる反論。
「そんな事言っても日本人の平均寿命は延び続けているじゃないか。」
「今の食事がイイから皆長生きできているんじゃないの。」
・・・と、言う人は沢山います。
ではその反論に微力な知識ながら反論してみたいと思います。
平均寿命が伸びる要因で一番大きなものは乳幼児の死亡の減少だそうです。
そして寿命が延びた大きな要素に飲み水などの衛生状態が良くなった
事が大きいらしいです。
戦前に多かった結核、気管支炎、腸チフスなどの感染症が戦後は
衛生改善、食料の安定供給、医療の充実、社会の安定などによって
極端に減少してきたのが寿命が延びたおおきな要因だそうです。
そう、何もステーキやハンバーグ、牛乳やパンを食べてきたから
平均寿命が延びたわけではありません。
結局「戦後の栄養指導が正しかったから平均寿命が伸びた」のではなく、
欧米型疾患を増やしただけという恐ろしい結果が残っただけです。
むしろとんでもない栄養指導だったとも考えられます。
日本人の食生活を欧米型にすることが健康増進に寄与するという、
おかしな思い込みで進められてきたのが現代の『栄養学』なわけです。
さあ、我々日本人は西洋の思想と利益の為に、我々の健康や
独自の素晴らしい食文化を犠牲にしてはいけません。
この現代の『栄養学』だけを鵜吞みにするのではなく、日本人としての
視点をもって、しっかりそのウソ?ホント?を判断していきたいですね。
そしてすべての食の安全はこの扉から始まるのです。
ここからのスタートして添加物、農薬等、食品について考えましょう。
それが貴方の大切な人や家族、そして貴方自身の健康を守る事に
繋がっていくとワタクシは確信しています。
その少しのお助けに『まんまる堂』がお役に立てれば幸いです。