さてさてこれからドースル???
って事なんですけど・・・問題が山積でして・・・麺など後回し・・・
という訳にもいかず、混乱に混乱を重ねて迷走して行くのでした。
ただなんとなく旭川ラーメンに影響を受けて始めた、低加水の麺。
確固たる信念を持って始めた訳ではない、中途半端な麺。
「よし!品川製麺さんに言われた通り、加水は高めでやろう!」
と、あっさりと趣旨を変えちゃいます。
いきなり水分量10%UP!!!
オープンから約2週間位で、仕様の大幅な変更を余儀なくされました。
今となっては伝説の『水分量30%の低加水・太麺』の物語でした。
(勝手に伝説にするな!って言うか誰も知らないですよね・・・)
いきなり水分量10%UP・・・なんて書くのは簡単ですけれど、
これまた同じ麺を作るという作業をしていても、仕事の難易度が違う。
かんすいも添加物も使っていない特殊な麺なので、一般に流通してる麺とは
同じ土俵では比べられないので、あくまでもうちの主観なのですが・・・。
どちらかと言うと、加水が高い方が仕事が難しいと思います。
加水の低い麺は、乾燥にさえ気を付けてれば麺帯は扱いやすいのですが、
加水の高い麺は、麺帯が柔らかく湿気に弱いのでくっ付きやすく・・・・
・・・・まあこんな事書いてもヨクワカラナイですよね・・・スミマセン。
なんせオープンして間もない時期に、大幅な仕様の変更なので
技術的にも追いつかず、再び新しい試練が始まってしまいました。
いままで生きてきた中で、これだけ大きな試練や絶望が一度に大量に
なだれ込んできた経験は初めてだったので・・・いやもう大変でタイヘンデ・・・。
おっと!昔の事を思い返していくうちに、だんだん辛くなってきて話が逸れました・・・
麺の話でしたね。そうそう加水が高くなったんですよ。
でも麺の扱いは難しくなったものの、クオリティーに関してはよく判らなかった、
というのが本音でした。
そして何回も書いていますが、閑古鳥がピヨピヨと泣くんです・・・もとい!鳴くんです。
すると当然のことながら麺も余るんです。毎日毎日・・ピヨピヨ。
そしてそれを毎日毎日食べるんです・・・あ!今も食べてるか!
と言うか、当初は作って一晩寝かせて翌日に出し切る計画でした。
でも閑古鳥がピヨピヨと泣くもんですから、どんどん麺が古くなっていくんです。
その当時の感覚としては、
「お客さんに出せない古くなった麺を、我々が腐る前に食べなければ。」
みたいな気分でした・・・残飯処理ではないですが・・・ロスにしない為に
自分達が犠牲になって古い麺を食べる・・・後ろ向きな気持ちでした。
しかし結果としてこの閑古鳥がピヨピヨのおかげで、偶然にも発見してしまうんです。
美味しい麺と美味しくない麺を!!!・・・エヘヘ
勿体ぶりまして、この続きは次週に持越しです・・・ピヨピヨ。