かんすいの代わりに卵を使う、国産小麦での麺作り・・・。
麺のコンセプトは出来ました。
さて今度はそれを一度に、100食程度仕込む事が出来る製麺機が必要です。
メーカー数社に資料と見積もりを請求しました。
しかし資料は送られて来るのですが、ちゃんとした金額の見積もりは
何故か未記入なのです・・・・???
金額も判らないのに、検討出来るか!!!怒怒怒!!!
と、憤ってたら一社だけ丁寧な説明と、定価が示されたきちんとした資料
が送られてきました。
それが今現在も使用している、品川麺機さんから購入したマイティー50です。
関係者からのアドバイスで、故障した時の事を考えるとやはり修理などで
迅速に対応の利く、近場のメーカーの方がいいよと言われました。
が、売る相手のフトコロや立場によって、売値を変えてやろう・・・なんて考えてる
奴らなんか、信用できるか!!!・・・と思いましたね。
だから唯一誠実な資料を送ってくれた、東京の会社でしたが
品川麺機さんに決めました。
誠実で詳細な資料を送ってくれると言う事は、商品にも自信があるからだとの
判断でもありました。
そして購入の下見もかねて、かんすいの代わりに卵を使う、国産小麦での麺作り
へのアドバイスも、伺おうと一路東京へ・・・。
そこで実際に麺を作る手順から、機械の動かし方まで丁寧に指導いただき
なんとなくやっていける様な気持ちになりました。
その時に言われていまだに忠実に守っている事・・・。
小麦と水を直接、攪拌機に入れる前に、ある程度は手で粉に水を回した方がいい
(意味がよくわからない方は、How To 麺?を見てくださいね)・・・とか、
色々と今現在にも生かされています。
そしてそこで貰った一番の決定的なアドバイスは、
「麺を美味しく作りたかったら、加水(小麦に対する水分量)は高めに
した方がいい。」というアドバイスでした。
何故そのようなアドバイスをくれたかと言うと、その当時の麺の設計図は
加水は低めだったからです。
その当時旭川ラーメンがブームで、実際函館で食べた旭川ラーメンに感動して
魚貝ダシを使ったラーメン・・・のーまる(らーめん)の製作のヒントになりました。
その旭川ラーメンの麺は太麺で、低加水の麺だったのです。
だからまんまる堂の麺も、低加水の麺で行こうと考えていました。
でも多加水の麺の方が美味しいよ、と言われたのですが、
「とりあえず最初は、低加水の麺でやってみます。」
と、変更はしないでとりあえずやってみよう、との意気込みで
まい進していくのでした。
閑話休題・・・・。
その時にこんな質問をしてみました。
「釜揚げうどんが好きなのですが、麺を持ち上げた時に途中で切れる麺と、
切れない麺があるのですが・・・その違いは何なんですか?」
と、質問したところ・・・
「切れる麺は、茹で置きをしている所だよ。茹で置きをしていない所の麺は
決して切れることは無い!」
と怒り気味で返答がありました。
ああ、この人は本当に自分の仕事に誇りをもってやってるんだな、と思いましたね。
麺の話題はまだ続きます。