長久手町にある無添加ラーメン屋さんの日記
2017-08-15 21:53
らーメンの原価率の秘密・・・⑥
前回「本格的」ラーメン屋の原価率に迫ってみましたが、
少しその逆も考えてみましょう。
以前ワタシも働いていたことのある、「業務用」缶を使っている
お店はというと・・・。
スープには多少の骨や野菜を使って、インスタントではない感を
出している所が、多いでしょう。
そこにぶち込んで威力を発揮するのは、「業務用」スープの元でしょう。
以前働いていたお店では、このスープの元を入れるだけで
透明のスープが、白濁した「とんこつ」スープに早変わりしてりました。
そして寸胴に入ってるスープもどき・・・が、少なくなってくると、
水道栓を捻り「魔法」の蛇口から、永遠にスープが継ぎ足されていく・・・
というまるで「ブレードランナー」ばりの、近未来都市で行われていそうな
事が、もうすでに至る所で当たり前のように行われています。
もっと巨大チェーン店やフランチャイズ店などは、セントラルキッチンで
「ドカーン」と大量生産されています。
ただそれが運ばれてくるだけなので、手間はそれの運搬ぐらいでしょう。
要するに、各個々の店ではスープをほぼ炊かなくて済むので、
ガス代が安くて済みます。
それに付随して空調や冷蔵庫にかかる電気代も、安く済みます。
「業務用」スープの元は常温保存です。
セントラルキッチンで「ドカーン」のパターンは、常温と冷蔵か冷凍に
分類されるでしょう。
そして冷蔵庫の数もそんなにいらないので、省スペース化にも
一役買っています。
それらの仕込みもないので、人件費も抑えられます。
その分労働時間を短縮させるか、営業時間を長く出来る
・・・というメリットにもなります。
あと、ごみ処理代も、安く済みます。
まじめにスープ取るために大量の骨使っていたら、ダシ殻も
沢山出ます。
意外にこのごみ処理代・・・馬鹿にできません。
ジワジワとお店の経営にダメージを与えてきます。
でもスープを取っていなければ、ごみ処理代も安く済みます。
・・・・どうです?いいことずくめだと思いませんか?
そう・・・このやり方で成功すれば、大儲け出来るんです!
このやり方なら、原価率18%なんて数字が、実現可能なんです。
このやり方で成功している人たちが、本当に「頭のいい」人たち
なんだと思います。
ワタシは本当に、頭が悪いな〜・・・と、つくづく思います。
「ウラヤマシイなら、お前もやれよ!」と言う声が聞こえてきます。
いや・・・ほんと・・・・ウラヤマシイとは思いますが、
このようにやって、お店を成り立たせるという「やり方」が想像出来ません。
本当に頭が悪いのでしょう。
どうシミュレーションしても、このやり方でお店を継続させ続ける・・・
という未来図が想像できないんですよ・・・。
悔しいけれど、「商才」が無いのでしょう・・・嗚呼、悲しや・・・・。
おっと!後半はただの愚痴なってしましました!・・・どうもスミマセン。
スープの話で長くなってしましましたが、その他メンマ、野菜、のりで
13円だそうです。
この数字については、多くは語りませんが・・・。
まあ、まんまる堂では野菜はほぼ無農薬野菜で提供しています。
水害や気温変動や、季節によって無農薬の野菜が手に入らない時は
仕方ないのですが、一年を通して90%以上は確実に無農薬の野菜で
提供出来ています。
たまに普通によくあるスーパーなどで、野菜の値段をみてみると
「安っす!!」とびっくりしますね。
ほんと「頭のいい」経営者は、このような野菜を使うんだろうな・・・。
おっと!かなりワタシ卑屈になっています。
自分の頭の悪さにうんざりしたところで、何の結論もなく
このシリーズを終了とさせて頂きます。
次があるなら、もう少しあ・た・ま・が良くなりたいな〜。
(C) まんまる堂 無添加自家製ラーメン 愛知県長久手市