このシリーズ、少し間が開いてしまいました。
食べ物と脳の関係でしたね・・・。
もう少し身近な問題について事例を挙げていきます。
学校の先生の言葉です。
『問題行動のあった子供の家を訪問すると、必ずと言って
良いくらい転がっているのは、カップラーメンとコンビニの弁当の
食べ殻と、清涼飲料のペットボトル』
《その食事ではキレる子になる(鈴木雅子 著)》という本の中で、
広島県福山市と尾道市の中学生約1200人を対象に、
「食生活といじめ」に関する調査をした話が載っています。
その調査の中で食事内容が悪いグループの子供たちは、
いつもイライラして吐き気がし、腹が立って、すぐカッとして、
根気がなく、学校に行くのも嫌になっている・・・という恐ろしい
調査結果が出ました。
やはりその悪い食事のグループに、いじめを行っていると回答した
生徒の数は多く、他のグループに比べても極めて多いんですって。。
そして、いじめなどの問題行動を起こす子供のほとんどが、
好き嫌いが多く偏食で、ハンバーグや焼肉、ソーセージなどを好み
野菜は食べず、飲み物はジュースや清涼飲料水、甘いお菓子に
ポテトチップス・・・・。
そしてこのグループの半数以上は、朝食も食べていないそうです。
そして多くの凶悪犯罪者ちも、同じような食生活だということも
多くの事例が残されています。
ただ、テレビ、新聞、雑誌では、このような話はほとんど語られない
ので、あまり知られていないだけです。
どうですか?これでも「なんでもかんでも、食べ物と結びつける
なよ!」と、言いい切れますか?
もちろんすべての原因が食べ物のせいだと言ってるのではありません。
でもその原因の多くに関わっていると、言わざるを得ないでしょう。
それを踏まえた上で、子供たちに何か問題が起こると、やれ学校教育
や、家庭や親の問題ばかり取り上げられますが、原因が食べ物なら
道徳教育の授業の時間を増やしたからと言って、真の解決には決して
近づきません。
こうした子供たちを、教育と躾だけで行動を改善することは出来ません。
根本的な食生活の改善が必要だと、専門家は言ってます。
食が満たされない事で、心と体が満たされずに起こしている行動
に対しては、まずは食を満たしてあげることです。
量的な問題ではありません・・・質の問題です。
スナック化した食事では、脳機能が正しく働きません。
だから、心も満たされないのです。
偏食や欠食をしていると、いずれ内分泌系や免疫系までガタガタに
崩していく原因となり、からだの不調ばかりでなく、精神的な不調を
引き起こすことになるのです。
このような問題は、道徳教育の時間を増やしたって改善しません。
その子供たち本来もっている個別の性格ではないのです。
自分では制御できない「別の何か」によって、暴力的な衝動を
抑えきれないのです。そんなものに道徳では太刀打ち出来っこありません。
脳や心、精神安定ににとって偏りの無い栄養摂取がどれほど大切か
・・・と言う事が余りにも知られて無さ過ぎるのが、残念でなりません。
そしてこのような症状は食事を変えるだけで、劇的に改善されるのです。
これらも多くの事例があります。
ひとつ紹介しましょう。
アメリカの裁判所の保護監察官リード女史は、106人の犯罪者を調べて
こう述べています。
「アルコールや薬物の問題のある人たちが、一貫して私に話した事は
、10.11.12歳という少年少女期の食事に、砂糖、清涼飲料水などの
摂取が多かったことです。」
「彼らに守るように励ましたのは、砂糖をやめて、低でんぷんの食事に
切り替え、すべてのジャンクフードをやめることでした。」
「そしてその後、人格の変化が早く、劇的であることがしばしばでした。
栄養の良い食事を続けた人で、裁判所に戻ってきた人はいませんでした。」
脳と栄養の関係、栄養と犯罪、栄養と精神疾患と言う関係を理解
しないことには、適切な解決策は施される事は、難しいのではないか
と思います。
もう少しこの問題掘り下げていきます。
次回は、「低血糖」について書きたいと思います。
なんか、堅っ苦しくてスミマセン。
たかだか、ラーメン屋のブログなのにね!