前回、遺伝子による病気の発現は、環境や栄養によって、
コントロールされている・・・という、お話でした。
その遺伝子について、もう少々・・・。
どうやら一個の遺伝子を、取ったり組み替えたりしただけで、良くなったり
悪くなったりするほど、単純な話ではないみたいです。
例えば、ミミズ類の遺伝子による体重調節機能に関する研究です。
科学者達は、1万6757個の遺伝子の機能を一つずつ調べて、
体重への影響について観察したそうです。
そしたら、体重に影響を与えている遺伝子は、417個もあったそうです。
よく巷でも、肥満遺伝子がどうたらこうたら・・・と、言われているのを耳にしますが、
たった一つの遺伝子をどうにかすれば、たくさん食べても肥満になりにくい体質に
なれるという、単純なお話ではないと言う事が分かると思います。
これを糖尿病で考えてみると、基本的に糖尿病になるかどうかは、
遺伝子の組み合わせで決まっていると、言われています。
だから糖尿病に根本的に罹らないとすれば、生まれる前に遺伝子の
組み合わせを、変えなければならなくなります。
しかし、生物と言うシステムの中では、一つの遺伝子がさまざまな機能を
果たしています。
糖尿病の人がこれだけ大勢いるということは、糖尿病に関係する遺伝子が、
人類の進化上有利な部分も備えているから、存在していると推測されます。
それに、糖尿病の遺伝子の組み合わせを持ってる人が、すべて発症する訳では
ないのです。もちろん発症しない人も沢山います。
現在は糖尿病は、生活習慣病と認識されていますよね・・・遺伝病ではない。
要するに、飲食や運動などの生活習慣が加わって、はじめて発症するのです。
遺伝子は単純に性質であって、それ自体が病気の原因ではないのです。
病気の引き金となるのは、栄養や環境である・・・と。
いや~、たかだかラーメン屋のブログなのに・・・なんだか、堅っ苦しいお話で。
どうもスミマセン。
ラーメン屋のおやじが、遺伝子なんて深海のような奥の深い話を語っても
仕方ないのですが、食べ物について調べれば調べるほど、ここら辺の話題は、
避けては通れないなー、と思いました。
病気の発現には遺伝子が深く関わっており、その引き金となるのが環境と栄養
だということは、あまり知られてないんじゃないのかなー、と。
環境(ストレスなど)に関して、ラーメン屋のおやじがウンチクを述べても
仕方ないので、栄養(食事)については少々伝えたいナーと思って書いてます。
人の遺伝子の数は約三万数千個。DNAの塩基配列の総数は三十億対。
人類がこれらの複雑な相互のシステムを解読する事は、不可能でしょう。
我々に出来る事は、食事で病気になる遺伝子の性質を「オフ」にすること
・・・いや「オフ」にできる事を、「知る」事だと思っています。
病気を早期発見するために、「定期健診」を受けましょう!
がん検診を受けましょう!早期発見なら簡単に治ります・・・なにか違和感
感じるませんか?・・・すべての人が、病気に罹ることが大前提なんだもの。
病気の治療ばかり叫ばれて、予防の話はほとんど聞かないでしょ?
病気になる恐怖心ばかり煽って、それを未然に防ぐ為のまともな情報の少なさ。
食事での病気の予防では、たいしたお金は動かないんですよ。
検診→病院→薬→大手食品企業・・・ほら・・・お金が動くでしょ・・・。
お金の動きに飲み込まれて病気になるのか、予防して健康に過ごすのか。
人生の未来における大切な選択ではないかと、思うのですが・・・大袈裟ですか?