外食産業で使われているお米は、どのようなモノ
なのか、少し考えてみましょう。
昔は米農家を保護するために、なるべく米を輸入し
ない・・・というのが日本政府の方針でした。
高い関税を掛け、国産米との格差をつけ自国の米
産業を守ってきたんです。
しかしある出来事が起こります。
1992年夏冷害で米の生産量が減ってしまい、結果
翌年1993年タイ国から米を輸入し不足分を補填し
したんです・・・ご記憶のある人も多いかと思います。
あれ?冷害?・・・令和の暑さによる米不足?と違い、
夏寒かったから米が不足したんです。
当たり前です・・・元々、米は亜熱帯の穀物ですから。
歴史を振り返っても飢饉は、冷害と雨不足によって引き
起こされています。
今は多少寒さに強い米に品種改良しましたから、暑さが
原因で生産量が少し落ちるのかもしれません。
それでも暑さより寒さの方が米の生産量に大きく影響す
るのは、歴史が証明しています。
おっと・・・話が逸れてしまった・・・外食産業で使わ
れているお米の話でしたね・・・。
上記の冷害によるタイ米の輸入が、米の関税引き下げの
キッカケとなってしまいました。
最終的にお米の輸入自由化は、世界貿易機関(WTO)の
圧力に屈した形で行われました・・・ナサケナイ。
長年にわたり高い関税で保護されてきた日本のお米市場
も、国際的な圧力や貿易の自由化の流れで、開放せざる
を得なくなってしまったんです。
そこで一気に安価な中国米やカリフォルニア米が市場に
流入した結果、多くの外食産業も安価な外国米へ切り替
えたのでした。
一時期は中国産のお米が、飲食業界を席巻してました
・・・みなさんも食べてたかもしれません、中華米。
しかしここ数年は輸送費などの高騰により、外国米と
国産米の値段差が無くなったので、国産米に切り替え
る店も増えました。
牛丼の吉野家は、使用していたカリフォルニア米の
価格が国産米と変わらなくなったので、現在は国産米
と外国産をブレンドした米を使用してるそうです。
同じ理由で多くの外食産業がは現在の時点で、国産米
と外国米のブレンド米を使っている所が多いみたいで
すね。
ワタシの推測ですが・・・国産米と外国産米の値段差
が無くなってしまった事が、令和の米不足を引き起こ
してる原因の一つじゃないかと、考えています。
だって・・・一時期は中国産のお米が飲食業界を席巻
していたんですよね・・・。
当然中国は困ります・・・再び中国米の競争力を上げ
、日本の飲食業界に広く中国米を使ってもらえるよう
な対策を打ってくるでしょう。
燃料費の高騰で中国米やカリフォルニア米の値が上がっ
て売れないのなら、日本のお米の値段を上げてしまえば
いいんです。
そうすれば、再び外食産業は外国産米に切り替えます
・・・確実に。
まず米不足にして値段を高騰させ、秋になり「ようやく
新米が出ました!米不足は解消です」と銘打って、さり
げなく新米の価格を例年より上げてくる・・・。
国産米の値段が上がれば、外国産米の方が安くなる・・
・中国もアメリカも大喜び。
まあつまり、今の米不足は政治的敗北の結果だと、
ワタシは疑ってます。
やや陰謀論めいた仮説ですが、皆様はどうお考えでし
しょうか?
次回に続きます。