長久手町にある無添加ラーメン屋さんの日記
2023-04-24 19:52
マスクのお話・・・④
さて欧米人と違い我々日本人は、マスクで口元を隠す
事に、なんの抵抗感も違和感も持ち合わせていません。
口元が隠れていても、コミュニケーションに影響がない
からです。
それは日本語という特殊な言語によるものでしょう。
日本語は表音文字(ひらがな、カタカナ)と、表意文字
(漢字)のチャンポンです。
表意文字とは一つの文字が一つの意味(概念)を表す
文字のことです。
だから無意味な音の羅列の「表音文字」に比べ、意味の
ある言葉の羅列である「表意文字」では、話してる内容
の分かりやすさが、違うんですよね。
しかもひらがなは、一音一義である・・・つまり「あ」
とか「そ」という音自体に、それぞれに意味(一義)が
あるという見方もあるぐらいですから・・・。
音を文字にしている英語という言語は、口元から単語を
読み取らないと、分かりづらいんです。
それに比べ、漢字など意味のある文字を使う日本語とい
う言語は、言葉を聞くだけで理解できてしまいます。
だから我々は欧米人と違い、口元を読まなくても会話が
成立する、イコール「マスクが気にならなない」・・・
という図式が成り立つんだと思います。
でも逆に、サングラスなどで目を隠されると、やや違和
感を感じませんか?
目元を隠されると、何を考えてるか分からない不気味さ
を、感じてしまいますよね。
我々日本人は、「目は口ほどに物を言う」と考える
民族なんです。
「目は口ほどに物を言う」・・・中国の儒学者の一人で
ある孟子の言葉ですが、しっかり日本の諺として定着し
ていますよね。
「目は口以上にその人の感情を表す」と、考えるのです。
口でなんと言おうが、相手の目つきや仕草から本音を
読み取る習性を、持ち合わせているんですよね。
だからサングラスなどで、「目の表情」を隠してしまうと
と、相手の感情も分からないような気がするんです。
「目の表情」と言えば・・・日本の漫画やアニメでの目の
表現の仕方が、「目は口ほどに物を言う」に繋がっています。
言わずもがな、「巨人の星」で星飛雄馬の勝負魂が燃え
上がる時の、目の中に炎!!!・・・はあまりにも有名
ですね。
それ以外でも瞳の中にハートマークや星・・・等など、
「目の表情」のバリエーションは枚挙にいとまがないです。
美内すずえ先生の「ガラスの仮面」の「ガーン!」の
黒目のない白目!!!・・・なども秀逸ですよね。
それだけでなく多種多様の瞳の書き方があり、その
作家、作風の重要なパーツで、それぞれの個性が
光ります。
何せ「瞳はダイヤモンド」などという比喩を、簡単に
受け入れてしまう民族ですから・・・。
俳優の演技でもそうですよね・・・目の演技が俳優の
演技力の評価に繋がったりしますもんね。
以上で分かるように、我々日本人は「目は口ほどに物
を言う」を体現してきた民族なんです。
そしてキリスト教圏では、「始めにに言葉ありき。
言葉は神と共にあり、言葉は神であった。」
(『新約聖書』「ヨハネの福音書)より)
という文化圏です。
そう・・・言葉は「神様」なんです。
「言葉は神なり」の民族にマスクをしろなんて、そりゃ
「ファッ◯ュー!」・・・ってなりますわ。
・・・長々と「マスクのお話」というお題で、「マスク」
とはほぼ関係ない話を、と続けてしまいました。
こんな視点も面白いでしょ?(ホンマかいな)
とまあ、これにて終了〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
(C) まんまる堂 無添加自家製ラーメン 愛知県長久手市