愛知県長久手市 まんまる堂では無添加食材のみ使用! お子様連れでも、妊婦さんでも安心してお食事して頂けます

長久手町にある無添加ラーメン屋さんの日記

2012-08-28 00:40

秘儀de奥義の麺作り⑨


~を麺に練りこんだ』シリーズのお話です。

モロヘイヤ、ホウレン草、小松菜、かぼちゃ、人参、とうもろこし、さつまいも、

等の野菜や、各種スパイス、バジルなどの香味野菜、ライ麦や雑穀等々・・・。

色々とチャレンジしてきました。


これもやはり根底にあるお店の基本理念・・・『少しでも身体の役に立つものを・・・』

提供するお店で有りたい、との思いから始めました。


最初はカレーだったか、モロヘイヤだったか・・・。

カレーといってもその当時流行の、秋ウコンを使ってました。

モロヘイヤは言わずもがな・・・夏に必要な栄養の塊ですもんね。

麺にも小麦以外の栄養を入れてしまえ!・・・的な。

他のラーメン店とのコンセプトの違いを、明確にするためでもありました。

そして考える事を止めない・・・既成の考えに縛られない自由な発想を続ける・・・

為にも、麺・・・中華麺だからといって『バカの壁』を建てないで、可能性を模索する・・・

・・・なーンテ!カッコつけてしまいました。


でもラーメンの世界はそれが許されているんですよ。

その自由さ加減がこの業界に参入した、大きな理由です。

自分達で商売をやるんです。人が歩いていった道と同じ道を歩くなんて・・・ツマラナイ。

限定メニューは顕著にその路線で突き進みたいですな・・・まんまる堂にしかない・・・。


あと、色合いも大事な要素になって来ます。やはり見た目・・・。

見た目で彩りのインパクトがあれば、その料理の世界に入りやすいですもんね。

季節感と言いましょうか・・・四季折々の彩り、とでも言いましょうか・・・。


今だったら『冷しつけ麺』。

モロヘイヤに始まって今は真菜・・・要するに緑がかった彩りですね。

見た目だけで清涼感のでる感じ・・・そのメニューの世界に入りやすい。

同じ夏だからと言って今『ごま冷し』で使ってるとうもろこしの麺の黄色では、

『冷しつけ麺』の納涼感が出ないんじゃないかと・・・思いますが・・・。

ただ・・・今回の真菜の麺・・・モロヘイヤ、ホウレン草、小松菜などと同じ野菜の仲間

なのですが、色・・・緑色の色抜けが早い・・・というかすぐ透明感が出てくる、

と言いましょうか・・・ん~やはり同じ野菜の仲間と言ってもこの違い・・・奥が深い。


奥が深い・・・と言えば色々練りこんでいきましたが、このように何らかの変化を

もたらす場合もあります。

たとえば、さつまいもの麺をやったときには、もちもち感が増しました。

たぶん、さつまいものデンプンの作用だと推測されるのですが・・・

そのような発見もまた勉強になり、次に繋がりますね。


最後に実際にあったお話を・・・。

冬場、『ほかほかつけ麺』でホウレン草の練りこみ麺を出してました。

温かい和ダシの出汁に、そのホウレン草の麺を泳がしている形です。


年配のご婦人がお一人でいらっしゃって、お召し上がり頂きました。

お帰りの際、レジでワタクシにこうおっしゃいました。

「温かいおつゆに、ほんのり麺からホウレン草のお味が溶け出して

・・・とても美味しかったです。」と・・・。

いやービックリしました!!!・・・すごいな、と。

そんなお味感じた事ないなー、と。作り手なのに・・・(恥)

いやいやこの味覚レベルのお客さんも店に来てもらってるんだ。

己の低レベルの味覚はさて置いても、気を引き締めないと!

このようなお客さんにも喜んでもらえるように、精進しないと・・・。

と、とても身が引き締まる思いをしたことが、忘れられません。


長々と麺シリーズを続けてきました。

ここらで一旦終了でございます。ご清聴ありがとうございました。