少し話をまとめてみましょう。
*まず現代の『栄養学』のベースは明治時代ドイツから学んだモノである。
*その『栄養学』は寒冷地で生き抜く為に生まれた、
『主食』という概念の無い学問である。
*その『栄養学』で、すべての栄養素の複雑な働きのシステムが、
解明されている訳ではない。
・・・・・という感じでしょうか。
今われわれの周りに溢れている食べ物にまつわる情報の数々・・・。
それらの情報元は上記のような、かなり「きな臭い」学問から発信されている
情報が沢山あります。
要するに「コレはアレに効果がアル」と言うのは、ある側面から見ると
正しい情報なのでしょう。
でも本当は「コレ」だけが「アレ」に効果があるのか、それとも「コレ」に
別の「ナニ」が作用して効果があるのか、それともまだ知られていない
身体のシステムの作用で効果があるのか、それともまだ知られていない
栄養素が関わっているのか・・・。
そして「コレ」を取りすぎた時に生じる身体へのマイナスの作用も含めて、
本当の所は誰にも「わからない」のです。
だからよく一つの栄養素だけを取り上げて「コレはアレに効果がアル」的な
情報を目にしたら、100%鵜吞みにするのではなく
「なるほどそんな効果もあるんだなー。」
「でもすべてが解っている訳ではないからなー。話半分に聞いておこう。」
位でいいんじゃないでしょうか?
「まだ本当の所は誰にも解っていない」・・・事さえ頭に入れておけば
たとえダイエットに効果があるという情報を得たからと言って、真冬に
農薬まみれのトマトを買漁るような「?」な行動をとらないと思います。
そして、現代の『栄養学』は「お米を主食にしてきた」我々日本人には
本当は身体に合わない・・・という事を頭に入れておきましょう。
「高たんぱく質」神話・・・「肉」を食べれば元気モリモリ!!!
なんて世間では根強く信じられてませんか?
元気が出ない時は「肉」食わないと!・・・的な事が常識になってませんか。
実は「肉」を食べれば元気モリモリではないんです。
逆に疲れるんです。
蛋白質の消化には多量のエネルギーを要します。
そのため、筋肉を作ったり、筋肉の高い活動量を長時間維持したり、
怪我から身を守る集中力を保ったりするのに必要なエネルギーが、
大部分消化のほうに回されているのです。
だから食後、活動に必要なエネルギーが足りなくて動けない・・・。
「食べ疲れ」ってやつですか・・・。
ワタクシにも経験があります。
家族で旅行や実家に帰ったりすると・・・。
上げ膳据え膳で、普段食べていないご馳走を食べ続けます。
特に子供たちは普段家の食卓には出ない量の肉や魅力的な既製品、
家では滅多にお目にかかれないお菓子類三昧でご満悦です。
ここぞとばかりに元気一杯食べまくります。
そして何日かして無事家に帰ってきます。
そして「さあ、この後のご飯何食べる?」と聞くと、
子供たち「ん~あんまり食欲が無いなー。」
「じあ、しばらく身体をリセットする食事にするか。」
と、ご飯と味噌汁と野菜だけの食事を胃の調子が良くなるまで
続けます・・・というかそれ以外受け付けません。
毎回、家の食事から何日か離れると必ずこの結末になります。
最初は普段食べなれていない物に囲まれてご満悦ですが、
悲しいかな・・・何日も続けられません。
胃が受け付けなくなってくるんですね。
そして特に子供たちは顔に吹き出物など出てきたりします。
必ず便秘で苦しみますしね。口内炎なども出来てきたりもます。
そしてリセット用のご飯と味噌汁と野菜だけの食事にしても、
量はあまり食べれません。
やはり疲れてしまっているんでしょうね・・・消化器官が。
ワタクシも含め家族の体調が上がってくるのは2~3日後。
やはり味噌汁を飲むとなんとなく「胃」が「ホッ」とため息をついている
ように思えますね・・・毎回。
そう、本来身体の活動に使われるはずだったエネルギーが、消化器官を
働かす為に使われてしまっているので、体調が優れないのでしょう。
本来の日本の伝統食がいかに我々の身体にマッチしているのか、
消化器官に優しいのかを毎回痛感します・・・反省。
・・・続きは次回に・・・。