長久手町にある無添加ラーメン屋さんの日記
2019-07-23 16:42
添加物の表示についてのエトセトラ…②
この話、ヤマザキが主張する内容がもっともで、
他社にとっては、痛い所をつかれたな・・・ってな感じでしょう。
この手のインチキは、この話だけでなく食品業界全般に
蔓延している添加物表示トリックの一部ですね。
まあ、ワタシがよく言ってますが、
「化学調味料不使用とうたっといて、たん白加水分解物や
酵母エキスを使うのは、インチキ」
と、全く同じ構造です.
まずパンを作るのには、パン酵母(イースト)が必要です。
でも自然由来のイーストなど使って、パンは大量生産など
出来ません。
そしてパンを工場などで製品として、安定的に大量生産する
ためには、イーストフードなる添加物の複合体が不可欠です。
それは業界人なら百も承知でしょう。
だから、悪名を一手に背負わされているヤマザキが
反撃に転じるのは道理で、その反撃に他社はタジタジに
なるしかほか、手がありませんよね。
イーストフード不使用表示は、我々の無知に付け込んだやり方で、
感心できないですね。
安っぽい安全を振りかざし、消費者を商品に誘導するのは卑劣なやり方です。
まあでも経済大国日本の一億人の民が、不自由なく食べ物にありつけるのは、
このような添加物に守られた食品群があるから・・・とも言えるでしょう。
まずこの事実を認めないで、添加物だけを悪者に仕立て上げても、片手落ち
なんじゃないかな・・・と思っています。
食品メーカー最大の心配事は、食中毒を出してしまうことです。
自社の商品で食中毒を出さない・・・という大前提のもと、商品の
流通などを考えるはずです・・・もちろん、コストに見合うかどうか
というのは大前提のお話。
もし食中毒を出してしまった場合に起こる、賠償の問題も重要でしょうが、
それよりも信頼の失墜による、その企業の商品の忌避の長期化が、
最大の懸念であることは、想像に難しくないですね。
そのような失敗の事例は、過去にたくさんありますから・・・。
だからこその添加物なんです。
もちろん生産コストを下げるためでも有るのですが、まず安全な
商品を大量に流通させるのが食品メーカーの役割であります。
その結果、日本国民は食事全般に掛かる時間の負荷を減らし、
調理することなく、食べながら仕事できる環境が生み出した
のが、経済大国日本なのです・・・(言いすぎかな?)
「無添加」(という言葉は嫌いですが)をうたっている店の店主が、
まさかの「添加物」養護ですが・・・事実は事実として認識しな
ければならないと、思っています。
当たり前ですが、添加物なしに食品業界は成り立ちまへん!
でなければ、一日何万トンの食品が流通しますかいな!
特に夏場・・・すぐ腐りまっせ!
だからといって、嘘をついて消費者の心を揺さぶるのは
感心しません。
何度も書いてますが、自分のそして家族の安全は、自分で守るしか
仕方ないんです。
この日本の経済のため、安定した大量の食品を提供している企業を
添加物だけでバッシングするのも、お門違いだとワタシは考えています。
イーストフード不使用も、化学調味料不使用も、おなじ構造での
インチキなんですが、でも食品衛生法違反ではないんです。
ここが問題でもあるのですが・・・。
続く。
(C) まんまる堂 無添加自家製ラーメン 愛知県長久手市