愛知県長久手市 まんまる堂では無添加食材のみ使用! お子様連れでも、妊婦さんでも安心してお食事して頂けます

長久手町にある無添加ラーメン屋さんの日記

2018-10-23 01:03

麺料理屋は難しおすな〜・・・


無事?カレーつけ麺も終了いたしました。
そして今まさに秋の限定の試作を進めている所なんですが、
秋の限定は毎回悩ましいのです。


あまり得意でない洋風などという漠然としたジャンルに
チャレンジしているので、とてもアイデアが出にくい・・・
という悩ましさと、格闘しています。


もうすでにツーパターンのアイデアは、ボツ。
スリーパターンめで、なんとか今回はメドが立ちそう
な感じかな?・・・という低落です。


なぜこんなに限定メニューに毎回難航するかというと、
それには麺料理やとしての避けられない、メニュー上の
構造にあります。



まあ簡単に言いますと、美味しいスープを作るのは
そんなに難しくはないんです。



頭の中で構成したイメージに近い雰囲気を、味を見ながら
「あ・・・いい感じのスープに仕上がってきたな・・・。」
という所までは、意外と苦労せずにたどり着けるのです。


しかし、出来上がったスープに麺を入れると・・・。
これまた不思議・・・このスープの良さが消えてしまい、
「あれ?このスープの引きが完全に埋もれてしまったな・・・。」
という事態が、かなりの頻度で起こってしまうのです。


そして再び麺を入れる前のスープだけを味わってみると、
美味しいんです・・・ちゃんと狙った引きが生きているんですね。


この麺を入れる前と、麺を入れた後でスープの顔色がガラリと
変わるタイプのアイデアでは、商品としてはかなり弱いので
再考・・・という事態に追い込まれ、どんどん追い詰められていくのです。


もちろん原価無視して、材料費に糸目をつけないでどんどん
量をぶち込めるのなら、この物足りなさは解消されるんです。


しかし900円以下で提供しようとすると、当然リミッター無しに
ぶち込めないんです・・・これが限定の難易度を上げている
要因の一旦なんです。


だから麺料理屋では、化学調味料やたんぱく加水分解物、
酵母エキスなど、この物足りなさを安価に労力をかけないで解消
できる、魔法の小瓶が欠かせないのです。


要するに物足りなさの分量だけカバー出来るこの打ち出の小槌
なしでは、なかなか安い値段で提供できないんですね。


でも安い値段で提供できないと、麺料理屋としてはお店を
維持できないので、ある意味では必要悪なんです・・・
これは逆に言うと、消費者が望んだ結果・・・とも言えるんです。



秋の限定なんて洋風なんですから、エビや貝類など旨味がたっぷり
溢れ出るものを使って出来るなら、どれだけアイデアの幅が
広がるのか、想像してください。


でもねでもねでもね・・・・そんなもの使って、900円以内・・・
いや1000円以内も無理でしょう。


1500円取っていいのなら可能でしょうが・・・これが悲しい
ラーメン屋の地位というか、位置づけといいましょうか、
そんな値段でやったら、なにラーメン屋ごときが勘違い
してんねん!・・・と、非難轟々でしょう。


・・・ということで、それなりのラーメン屋としての節度を
守りながら、試行錯誤しています。


もう少々時間をいただきます・・・しばしの猶予を・・・・。